企業側としては面接の練習をしない状態の学生を見たい
就活で企業側としては面接の練習をせずに学生をみたいという思惑がありますが、これは、学生の素質を見極めたいというものです。これはこれで、企業側としては意味のあることですので、良いとは思います。
先天的にコミュニケーション能力が高いひともいると思いますので、そのような人を見極める、あるいは、普段から問題意識をもって生活しているかどうかなどを見極めることも出来ると思います。
つまり、その人の現状の人間的な能力を見極めたいということなので、合理的な思惑だと思います。
しかしながら、それはあくまで企業側の思惑なので、それに合わせる必要は全くありません。学生の皆さんの中にはとても素直な人がいまして、本当に準備をせずに面接に行く人もいると思います。しかしながら、その結果、面接を通過するかといいますと、よほどのコミュニケーション能力がないと・・・・です。
想定される質問をある程度洗い出しておき、それに対する回答の内容を決めて行い、それを瞬時に引き出せるような状態にしておかないと、面接を通過することが難しいです。就活における面接は、甘いものではありません。
就活の面接練習は単なるテクニックではありません
就活の面接で、質問と回答を準備しておき、それを何度も復唱して練習する行為は意味がないという人もいると思いますが、そうではありません。何も考えずに繰り返し復唱する行為は、テクニカルな話だけに見えるかもしれませんが、ある意味、自分の中に肯定的なプラスの言葉を刷り込んでいくことにもつながるので、実は、その点でも効果が出てきます。
通常、用意する回答は、前向きな言葉の文章だと思いますので、それを何度も復唱すると、前向きな考え方や言葉が自分の中に定着していきます。そして、その練習時に出来るだけ明るいイメージを持つようにしてみると、本番の緊張した状態の時に、そのイメージが再現されることになります。自分が思わず笑みを浮かべてしまうイメージ、例えば、好きな食べ物のイメージや楽しいコンサートのイメージなど、なんでもよいので、そのイメージを一度頭の中に浮かべてから練習を始めるようにすると、練習回数を増やせば増やすほど、話始める時にそのイメージが頭の中に浮かんで笑顔が出てくるようになります。
社会に出ると、人前でプレゼンテーションをする機会も増えてきますが、そのような時にも、この練習の効果が出ることになると思います。練習回数を増やせば増やすほど、そのイメージが深く刻み込まれることになるので、極論を言えば、一生ものの財産にもなるかもしれません。
就活の一つの面接だけを念頭に置いている場合は、テクニックで切り抜ける作業のように思えて、意味があまり感じられないかもしれませんが、時間軸を広くして考えて見ると、非常に大きな効果をもたらすことになるともいえると思います。
このような視点を持って、面接練習をする人は殆どいないと思いますが、面接練習のモチベーションを上げることにつながる視点なので、覚えておいて損はないと思いますよ