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二兎を追う者は二兎を得る

「二兎を追う者は一兎をも得ず」は本当か?

 

「二兎を追う者は一兎をも得ず」というのは、二つのことを同時並行で進めていくと両方とも上手くいかないので、1つのことに集中する必要があるということです。

 

これは、その人の性格にもよると思います。

 

不器用であれもこれも出来ない人の場合は、確かにそうかもしれませんね。その場合は、1つの集中した方がよいと思います。

 

しかし、場合によっては、2つのことを同時並行的に進めた方が、気分転換になる、あるいは、プレッシャーを和らげて良い結果を出せるようになることもあります。

 

例えば、本業と副業のように、2種類の仕事をしている場合、全く違う種類の仕事をする場合は、お互いに気分転換の仕事になると思います。具体的には、本業が事務職である場合に、副業としてジムのインストラクターをするというような場合です。本業では、机に向かって細かい作業を沢山行うので神経を使いますが、副業では、人に指導するために話をする機会が多いでしょう。

 

また、本業と副業の2つの仕事を持てば、本業が上手くいかなくなった時に、副業での収入があれば当座の生活費を捻出することが出来るので、その安心感が、本業でのプレッシャーを和らげる効果をもたらすことになります。

 

人によっては、こちらのパターンの方がよいかもしれませんよね。

 

この場合、「二兎を追う者二兎を得る」ことになりますね!笑

 

長期的には二兎を追った方がよいかもしれませんね

 

何事もそうですが、長期間継続できた方が、成果があがる可能性があります。長期間継続するためには、日々の生活の中で飽きが来ないような状況になるとよいと思います。前述の話と同じですが、お互いが気分転換につながる状況になれば、長期的にはよい効果を上げることが出来ると思います。

 

短期的な視点では、1つのことに集中して能力をあげることも必要な場合がありますが、長期間継続する場合は、途中で止めてしまうことがないように、二兎を追う選択をするのもよいと思います。

 

個人的な事で恐縮ですが、私は学生時代陸上競技を長い間行っていましたが、勉強との両立を行っていました。その時には、勉強で疲れた頭を陸上競技の練習でリフレッシュし、陸上競技で不調の場合には、勉強に集中することで、精神的に離れることが出来ました。そうすることで、次の練習には、ある程度リフレッシュされた状態で取り組むことが出来ました。

 

物事には、一度そこから離れた方がよい場面もありますので、そういった場合には、二兎以上を追うことがよい方向に作用することもあります。

 

人によっては、このようなやり方が合っている人もいるので、「二兎を追う者は一兎をも得ず」と思い込まない方がよいでしょう。

 

また、色々な書籍を読むと、三兎を追うと逆に効率が上がって楽になると主張されていることがあります。例えば、TV局のニュース番組で働いているプロデューサーが、政治に関する大学院に入学をして、同時に、書籍の執筆をしているというような場合です。

 

大学院の授業や研究で専門分野の最先端の知識に触れて、自分の研究テーマを深めていく過程で、ニュースのテーマが決まり、そのテーマに関する取材をする過程で得たことを番組で報道する一方で、報道できない部分を含めて書籍として執筆するというような場合です。

 

この場合、3つのことが相互に関連するので、モティベーションが非常に高い状態となり、上手く仕事を進めれば、単にニュースのテーマ探しから始まって、取材を行い、番組内で報道する一連の仕事量があまり変わらずに、3つのことが出来るかもしれません。

 

生産性で言えば、3倍に跳ね上がることになります。

 

もちろん、そこまで上手くいくとは限りませんが、成果としては、大きな成果があがりそうではありますよね!笑

 

何事も固定観念を減らして自由な発想で取り組むと、非常に良い結果を出すことが出来るかもしれませんね!