大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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スタートアップ

スタートアップは学生こそトライできる

 

日本の場合、アメリカのように、企業のスタートアップに挑戦できる環境がありません。政府主導でそれを変える政策が沢山出てきておりますが、それがどの程度効果を発揮するかは、意味の所未知数です。しかしながら、スタートアップは、成功率は低いので、社会人になってから、例えば、副業などでトライしていくよりは、学生のうちから勉強を兼ねて小さな起業からトライしていくことが、大きな成果を生む可能性があるのではないかと考えています。

 

学生の時には、もちろん授業もありますが、授業時間以外は、自由になる時間がありますので、社会人として働く環境よりは、多くの時間を起業に投入することが出来ます。また、現時点のスタートアップ界隈では、そのような学生に対する評価も上がっているように感じています。

 

今の学生にとっては、やる気さえあれば、自分の可能性を最大限追求することができる環境ができつつあると言ってよいでしょう。

 

 

スタートアップは生きる意味そのもの

 

スタートアップは、言葉でいうほど甘いことではないと思います。私自身は、企業経験がないので、本当の所は分からないのですが、自社のブランドがなく、資金や人材の確保もままならない状況の中で仕事をしていくわけですから、まずは、自分たちが怪しいものではないということを分かって貰うことから始めていくことになると思います。

 

誰もが知っているブランド価値が高い大企業に勤めている場合は、それらが全てある環境で仕事をしてきたわけですので、そこに大きな隔たりがあることには、十分注意する必要があります。

 

そのような恵まれた環境にいる人は、まずは、副業で仕事を創る試みをしてみることから始めていく方がよいと思います。はじめから上手く行く可能性は非常に小さいので、金金銭的な成果が得られない状況が暫く続く可能性が高いですが、その分、リスクが非常に小さいので、ゆとりをもって試行錯誤できる期間となります。

 

アリババの創業者のジャックマー氏は、創業時の最初の2~3年くらいは、無料でサービスを提供したそうで、その期間にユーザとの対話により非常に多くの知見を得ることができたので、その後の企業の成長に大きな効果があったと述べています。

 

無償ですと、ユーザも怒らず改善点を教えてくれる場合も多いと思いますので、ユーザの需要を掘り起こすことが可能になります。

 

副業であれば、収入を確保しながら、同じ様なことが出来るので、後々、大きな成果を出すことが可能になると思います。

 

そうやって自分の事業を確立することが出来れば、自分で切り開いたという実感を得ることができるので、自分の足で立って生きているという実感を得ることができると思います。そうやって、小さな成功体験重ねながら、事業の基盤と経験値を積み、ある一定の状況を作りだせた後に、そこに専念すると流れが一番よいと思います。

 

本業を持ちながら副業することが出来ないという声を聞くこともありますが、事業の性質によってはありうるかもしれないですが、その程度のものであれば、少しの挫折や困難で諦めてしまいますので、起業は考えない方がよいでしょう。別に起業が一番偉い訳でもなんでもないので、自分で考えた仕事を実現したいという気持ちが強ければ、自然とそうなるでしょう。