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人事担当者の方に興味をもってもらえるエントリーシートとは?

見出し:エントリーシートとは何か?

 よくありがちな誤解として、エントリーシートは、「エントリー」言葉の意味から、単なる「登録」と勘違いする人も中にはいます。特に、就職活動が始まる準備期間において、最初に細かな情報を集めていく段階においては、そのように考える人もいます。

 

 冷たく聞こえるかもしれませんが、最初にお伝えしてきたいのは、企業は、基本的に無駄なことはしません。企業活動において、社員の人が何か活動を行う時には、その人の給料、つまり、人件費がかかっています。その人件費は、企業活動の結果としての売上(収入)の中から支払われますので、売り上げをあげる活動以外は、基本的には、余分なものと捉えられます。

 

企業がボランティア活動を行うこともよくありますが、その根底には、そのボランティア活動を通して、その企業イメージを向上させるという考え方があり、最終的には、売上の増加につながるという考え方が根底にあります。

 

もちろん、実際にボランティア活動に受持している社員の人は、奉仕の精神を持って活動しているとは思いますが、企業の中におけるボランティアの位置づけは、基本的には、そのようなものです。

 

したがって、エントリーシートも、採用活動の中で大きな意味をもっています。

 

エントリーシートは、応募者について、企業が知りたい点を聞く為のものです。本来であれば、応募者全員に面接を行い、直接確認することが一番良いですが、特に応募者が沢山いる企業にとっては、現実的ではありません。(ということは、応募者の視点から考えると、エントリーシートの質問項目を見れば、どのような人材をその企業が必要としているのかを推測することもできるということになります。)

 

その企業が採用した人材の特徴に合致しているかどうかを、まず、短時間で出来る「書面による選考」を行って、採用したいと思える人に面接を行うということです。

 

逆にいうと、応募者の視点では、エントリーシートは、「書面によるプレゼンテーション」であるということです。

 

エントリーシートの書き方の基本的な方針・考え方

 先程、エントリーシートの位置づけを説明しましたが、今度は、書き方の説明です。書き方を考える上で、まず、絶対に理解しておく必要がある点は、「エントリーシートを読む人は、自分ではない。」ということです。

 

 学生の時には、お互いに全く知らない人同士が、深い内容のことを話し合う機会があまりないと思います。そのような状態ですと、自分の考えていることを正確に相手に伝える能力が身についていません。

 

人間は、必要性を感じないとなかなか物事が身につかないですので、今までその必要性がなかった人が、いきなり、そうすることは難しいです。

 

したがいまして、その第一歩として、まず、「他の人と自分は違う人である。」ということを理解し、そのためには、どうのようにする必要があるのかを考える必要があります。

 

まず、自分のことを知らない第3者がエントリーシートを読むので、「この程度で分かるだろう。」という意識を捨てる必要があります。自分で経験したことを書いていく形となりますので、その点を十分意識していないと、詳細な情報も説明せずに一般論的に書いてしまいがちですが、それだと読み手は何のことか全く分かりません。

 

この点が分かっていない人が書いたエントリーシートは、一目瞭然なので、見た瞬間、不採用となります。

 

次に、人事担当者の方は、沢山の応募者のエントリーシートを読むので、基本的には、もう読みたくないという感覚を皆さん持っていると思います。一般論的な薄い文章だと、読む気も起きないと思いますので、何となく読んで、次への人の分を読むという感じになると思います。

 

そのような中で、例やエピソードが盛り込んであり、引き込まれるような文章が書かれていれば、興味を持ってくれますし、面接してみたいと思ってもらえます。これまでの就職指導の経験だと、内容がごく一般的でも書き方が素晴らしければ、書類選考を突破する確率は飛躍的にアップします。

 

エントリーシートの書き方の詳細は、以下の書籍で説明していますので、もし、よろしければ、お読みください。