基本的な3つの要素(読む・書く・話す)を高めるのが基本
就活は、基本的には、読む・書く・話す の3つが一定水準を超える状況になれば、ある程度の会社には、かならず合格していきます。これは、私の就職指導の経験として体感していることです。
これは、社会環境がどのようになっていても、同じことで変わりません。リモート面接になったことで注意する細かな点はあると思いますが、それは手段の話なので、まずは、自分をどれだけ高めていけるかどうかが重要なのです。
この部分は、就活全体の中の70~80%は占めると考えてよいです。従いまして、この部分をきちんと準備せずに、細かいテクニックを積み上げていっても、残りの20~30%の話ですので、全体からすると、少ない部分につてのみ頑張っている状態になってしまうので、効果が薄いです。
読む・書く・話す の部分は、対策としては、非常に地味で積み上げていくことが大変なのですが、この部分を早期に集中して対策していくことで、後の就活本番期が非常に楽になります。
来年度に関しても、この点は変わりがありませんので、まず、時間のあるこの時期に、この部分に集中してください。
3つの要素の中でエントリーシートは特に重要
以前もこのブログで書いたと思いますが、エントリーシートは特に重要です。何故なら、これによって、面接に呼ばれるかどうかが決まってくると言っても過言ではないからです。そのくらい重要です。面接に呼ばれないと合格にならないのは当然ですが、面接の経験が積めない点も大きなマイナスです。
その為、これについては、本番機直前まで丁寧に何度も推敲していって、作品と言えるレベルまで高めていくことが重要です。書いたことがない人は、一通り自分なりに書いてみたという段階ですと、せいぜい、30%程度の完成度なので、だれか信頼できる人に見て貰うことが重要です。その際、文章は必ず自分で修正していくことが必要です。
ここを自分で丁寧にやっていくことで、書く能力が養成されていきますので、ここを逃げずにやっていくことが重要です。読む・書く・話す の3つの能力の中で、書く能力が最も差がつきやすい所だと私は思いますので、ここを頑張ることで、他の人と大きな差をつけることも可能になってきます。
毎年、私の指導学生でも、書類選考の通過率100%の人も出てきます。これは、明らかにエントリーシートのブラッシュアップの効果です。
私自身は、外部の研究費を書く際の申請書を書く過程で、他の人にアピールする文章の書き方を習得しました。多数の人の中から、数%~20%程度の中に入るために必要な文章の書き方を習得し、それをエントリーシートの校正に活用しているので、重要なポイントは繰り返し徹底的に指摘していきます。その効果が出ていると思います。
リモート面接の対策はリモート授業の中で行うとよい
リモート面接のことを考えると、リモートでも出来る限り自分の顔の映像を出していって、本番と同じような形で実施していって、慣れておくことは必要だと思っています。大人数の講義の場合は、一方通行の授業になることが多いので無理だとは思いますが、少人数の授業については、自分の顔を出して、双方向コミュニケーションのやり方を習得していく必要があると思います。
リモートであるが故のメリットとして、資料の共有機能がありますので、面接官の許可を得ることが出来れば、資料を見せながらの質疑応答も出来ると思います。余程のことがない限り、資料を見せてはいけないとは言われないと思いますので、これは活用しないわけにはいきません。
リモートだと感情が伝えにくいというデメリットもありますが、資料を使うことでビジュアル的に説明することが出来るメリットも出てくると思います。環境が変わった時には、そのデメリットにフォーカスして、マイナス点について嘆くのではなく、環境が変わったことにより出てくるメリットにフォーカスして、プラス点を活かす姿勢が重要になってくると思います。
そこで、少人数性の授業の時には、出来るだけ資料などを使って説明するスタイルにも慣れていくと良いと思います。
また、その資料は、面接対策の所でコツコツと作成していく必要があると思います。もちろん全部の予想質問に対して作成する必要はありませんが、他の人と差別化になる点や、逆に、説明がしにくい質問などには、資料を準備しておき、分かりやすい図を入れておき、直観的に伝える工夫をすると良いと思います。
今後、社会環境の変化により、リモートでも打合せが社会人になった後も普通に行われるようになると思いますので、そのための技量の習得にもなると思いますので、その意味でも、この部分の対策は、長い目で見ても重要なので、プラスに捉えて実施して頂きたいと思います。
私の授業では、Zoomを使ったグループワークを行っており、これも、ある意味、面接対策にもなるということで、行っております。