大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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トヨタ系企業内定率40%を達成するまでの過程からみる現在の就活

トヨタ系企業内定率40%の実績が出るまでの過程

 

昨年度と本年度で、トヨタ系企業内定率40%という数字が出ましたが、これは、5年前には、考えもしなかった凄いと思える状況です。5年間に就職指導を開始した最初の年度でも、大分凄い成果が出たと思っていましたが、急激に就職先企業のレベルが上がってきています。

 

最初の年度は、その当時の私の一押しのメーカーに一般職で入社した人もいて、これ以上の成果を残すことは簡単ではないなと思っていました。

 

その当時は、現在の職場に着任したばかりで、第1志望でゼミを志望してくれる人もおらず、希望先に何らかの理由で入れかった人が第2希望できてくれたという状況でした。

 

人数が少なかったので、手取り足取りかなり細かい所まで、エントリーシートから模擬面接まで指導しておりました。そこで、私も具体的な指導に必要な事柄を学び取っていたプロセスでありました。

 

その初年度の成果を元に、翌年度は大分人数が増えて、その後も、毎年のように志望してくれる人の人数が増えてきました。そして、前回の記事にかいた「ゼミのブランド化」につながっていきました。

  

この「ゼミのブランド化」は、非常に大きなメンタルトレーニング効果を学生に皆さんにもたらしています。「同じゼミの先輩が入社しているので、同等以上の会社に私たちも入社できるはずだ。」と、現実的に考えられるようになりますし、そう信じられるのは非常に強いです

 

5年前の学生の皆さんの場合、私も含めて、あまりにレベルが高すぎるので難しいだろうと思って、チャレンジすらしていなかった所に、当たり前のようにチャレンジして、入社していくので、このブランド効果は、とても大きいものです。

 

一旦、「ゼミがブランド化」して、指導のノウハウも固まり、教材も含めて、ある程度の仕組みが出来てきましたので、全てを手取り足取り指導する必要もなくなり、20人という学生の皆さんに対して、就職指導をすることが出来る状況になりました。

 

この教材化と仕組みの構築は非常に大きかったです。教材化(=就職指導の基礎的なノウハウの書籍化)により、事前にある程度の就活に関する知識を習得した状態で指導を開始出来るような状態になってきています。

 

  

今後は、新しいあまり世間一般には知られていないけれども、環境もよく、将来発展していくと思える企業の発掘なども手掛けていきたいと考えています。

 

現在の就活の状況

 

以前の記事でも書いていますが、今年は、緊急事態宣言前は非常によい状況で、緊急事態宣言後も内定自体は、出てきている状況ではあります。緊急事態宣言後の内定は、選考プロセスが途中で止まっていたものが、最後まで行われたものが多いです。

  

今後、見ていかないといけないのは、緊急事態宣言後に最初の選考プロセスが始まっていく募集がどのくらいあるかということです。このタイミングで、募集人数を大幅に減らす、あるいは、募集自体を取りやめてしまう企業も多数でてくるのではと考えています。

 コロナショックの状況は、現段階では、一時期の急激な感染者の増加からは脱却し、最初の終息の方向に向かっていますが、緊急事態宣言が解除されていますので、第2波も予想されています。

 色々情報を見ていると、ワクチンの開発が1~2年は最低かかるとのことなので、ワクチンが出来るまでは、もとの生活様式には戻れないので、消費も元には戻らない期間が続きます。

 

すると、企業の業績も落ち込んだままの状況が続きますので、数年間持ちこたえることができる企業でないと新卒の採用数を維持することは難しいと思います。

 

先日、トヨタ自動車の2020年度の業績予想を、営業利益80%程度の減少とする発表が行なわれましたが、この状況でも利益を捻出することができる状況に驚いています。これを見ると、やはり、トヨタ系企業ではこれまでと同じような採用活動を継続する可能性もあると思いますので、より、トヨタ系企業への応募を集中させていく方向しかありません。

 

応募者が殺到する状況になると思いますので、それを勝ち抜けるように、担当学生の皆さんには、お伝えしていこうと思っています。

 

それと同時に、募集人数の多いIT系企業についても、適性のある人には、検討していくように伝えていきたいと思います。AI時代の到来に備えて、情報分野の仕事をしておくことは、プラスになってもマイナスにはならないので、大変な仕事ではありますが・・。