大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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復習がてらもう一度同じ種類の講座を受ける

息抜きとしての勉強もある

 

社会人になると日々の仕事に忙殺され、疲れを癒すためにゆっくりしたい気持ちも分かります。しかしながら、自分の興味がある勉強をすることで、それがかえって安らぎの時間となることもあります。それは、自分が能動的に行っていることであり、かつ、興味のあることなので、自然と没頭できる可能性が高いからです。

 

日々の仕事は、たとえ自分で選択したとしても、気の進まない仕事もあり、受動的になっていることもあると思います。そのような時間が長い状態の場合は、苦しい時間が長くなりますので、能動的な時間を確保するとよいのです。忙しくなればなるほど、例え30分でもよいので、そのような時間を持つとよいでしょう。

 

私の場合、過去に受けた講座と同じ種類の講座を受けてみたりすることです。私は、もともと理系なので、理系分野のことを聞いている時には、ある種の安心感を持って聞いております。自分の知らないことでも、そう感じることが多いです。現在は、文系領域で知らないことばかりの大学院にいるので、そのような時間も必要と感じています。

 

また、ある程度知識や経験が出来ている段階で講座を受講することは、新たな発見も沢山あると思いますので、その意味でも、可能な環境であれば、お勧めします。

 

勉強することとアイデアを考えることは本質的に違う

 

インプットの勉強をすることは非常に大切なことですが、それだけに満足していると、結局他の人と同じことしかできません。意図的に時間を取って、アイデアを考えることが非常に重要です。そうすることで、新しくインプットしたものを使いながら、色々な組み合わせを考えていくことで、新しいことが生まれるのだと思います。よく、0→1という表現をしますが、これは、本当はあり得ないことなのです。ただ、チャレンジするという気持ちを込めて0→1という表現を私は使っています。

 

本当に、何もない所からアイデアを出せると思っていると、正しいプロセスを踏めていない可能性がありますので、改めた方がよいかなと思います。

 

また、出したアイデアが本当に良いかどうかは、自分の知識や経験と照らし合わせて直感的に分かることが多いので、現場での仕事も非常に重要なことなのです。

一旦、アイデアを出すことが出来る能力が出来てくると、今度は、インプットしながらでも新しいアイデアが生まれてくるので、それを忘れないうちにメモしておくという細かい作業も実は重要になってくるのです。

 

このように考えると、アイデアは、地道な作業を組み合わせた結果出てくるようなものなので、才能があるとかないとかいう話ではないと分かると思います。アイデアが出ないという人は、これらの中で行っていない作業があったり、極端にバランスが悪かったりする可能性が高いです。特に、「インプット=アイデア出し」と考えていると、アイデアを出す作業を行っていない可能性があるので、そこは注意した方がよいと思います。結構、ここを勘違いしている人が多いと思います。その結果、自分はアイデアが出せないと思っている人が多いです。

 

また、逆に自分でインプット作業をせずに、他の人が言っていることを組み合わせて何とかしようとするのも、結局、表層的な部分での話に終始するので、あまり効果がありません。自分の内部にインプットしたものがないと、結局、浅い発想にしかなりません。