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コロナショックに負けずに内々定第2号!(IT系企業)

見出し:内々定第2号!

 

先日に続いて、私のゼミの学生で、今度は、某超王手企業のIT系子会社で、内々定が出ました。職種は、システムエンジニアです。この会社は、この地区で交通機関の最大のハブとなる駅(乗り換えが最も多い駅)の真上にある立地面が非常に良く、超大手企業傘下企業なので安定性も高く、学生にとっては、非常に良い環境で働けるのでお勧めしている企業です。

 

今回の内定で、大手企業関連で内定が2名となりましたので、先日の以下の記事で説明した個人的意見(=大企業は長期的な観点で採用活動を行うので、現在の状況でも、ある程度の数の内々定を出す所もあるでしょう。)の裏付けが取れ始めている結果となっています。

 

www.shukatsu-omamori.info

 

 

もちろん、今後も状況の推移を見ながら考えを変える可能性もないとは言えませんが、例年以上に、大手企業へのアプローチを沢山していく方が良さそうです!

 

人材の育成に力を入れているIT系企業がよい

 

私のゼミからこの会社に入社する学生が出るのは、これで3年連続となります。本年度は、この会社にインターンシップに、私のゼミから複数人が参加しており、そのお礼ということで、この会社の部長さんと人事の担当者の方があいさつに来られました。

 

色々とお話しさせて頂いて、現場からご苦労されて今の立場となった部長さんのようで、部下からも慕われているお人柄が見え隠れしており、また、人事担当者の方は、とてもしっかりされていて現場の社員とも良好な関係を保たれているようでしたので、学生にとっては非常によい環境で働ける会社だと確信しています。

 

また、この会社は、現場の部長が人事の仕事も兼任されており、人材の採用と育成にも力を入れているということで、私のゼミの文系学生が専門職に進むということを考えると、安心できる環境が整っていると思います。

 

どんなIT系の会社が良いか?

私のゼミの学生は、基本的には文系の人ですので、それ程多くの人がIT系企業に入社する訳ではありませんが、文系でも出来る職種という話をすると、興味を持ってそちらの道に進む人もいます。

 

IT系企業で、お客様と直接接しながら仕事をするIT系の会社には、メーカー系の会社・IT以外の事業を行っている一般の事業会社の子会社・独立系の会社(どこの会社の傘下にも属さない会社)に分けることができますが、最近の動向をみると、IT以外の事業を行っている会社の子会社を一番に推奨しています。

 

その理由は、親会社である一般の事業会社とそのグループ会社がお客さんとなり、情報システムを導入してくれるからです。もちろん、無条件で導入してくれる訳ではありませんが、子会社ですので、会社間の繋がりも強く、導入確率は高くなります。

 

最初から超優良企業のお客様がいる会社と、営業して一からお客様を獲得する努力から始まる場合と比べると、安定性という観点では、天と地程の違いがあります。但し、1点注意があるとすれば、その親会社の事業の将来の見通しが明るい企業である必要がある点です。

 

 

IT系企業が不況に強いか?

IT系企業にも色々とありますが、日本では、システムインテグレーション(SI)と呼ばれる「企業の事業運営に使用する情報システム」を開発して導入する仕事をする企業が一番多いと思いますので、このような企業について考えてみます。(この企業は、先程説明しました「お客様と直接接しながら仕事をするIT系の会社」のことを指します。)

 

情報システムの導入の目的としては、以下の2点があります。

 

(1)事業を効率化して、コストの低減を図ること。

(2)情報システムを使用して収集したデータを分析して、企業の事業の戦略に活かすこと。

 

この2点は、どちらも重要だと思いますが、不況になる予想が建てられる場合は、前もって、特に、(1)を意識してコストの低減を図ることに主眼を置くことになると思います。不況で売り上げが減ってくると、コストを低減しない限り、利益が減る、場合によっては、赤字になってしまいます。

 

今回のコロナショックのように、急激な売り上げの落ち込みがあると、その余裕がありませんが、緩やかに不況に陥っていく場合には、対応する余裕がありますので、先見の明がある企業は、好況期の間に積極的に情報システムに関する投資をしていくと思います。

 

(2)は、売り上げ拡大のために情報システムを活用することなので、競争を勝ち抜くためには、この部分が非常に需要になってきています。これは、好況・不況に関わらず、すべての企業が常に取り組むべき課題です。

 

また、情報システムのハードウェア(コンピュータの物理的なマシン自体)は、耐用年数がありますので、一定の期間で新しいものに交換することになりますが、そのタイミングで情報システムの中身を見直して別のものに変える場合も割と多いですので、継続した需要が見込まれます。

 

(2)の部分については、今後、長期にわたって調査していきたいテーマですので、また、適宜、別の記事でご紹介できればと思います。

 

企業にとっては、好況・不況に関わらず情報システム化投資は必要ですので、不況になっても、好況時と比較すると投資額は減るものの、一定のシステム化投資は行われていく可能性が高いので、不況にもある程度強い業種であるといえると思います。