大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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文系のキャリアプラン(エンジニア編)

文系でもエンジニア適性がある人はいる

 

大学入試で文系・理系を選択する場合は、数学や理科の科目がその時点で得意かどうかということで選ぶ場合が多いと思います。しかしながら、高校での勉強は、ある一定の範囲の内容を短時間で解けるようにするだけのものなので、それだけを持ってしてエンジニアとしての適性を図るのは、短絡的な発想です。

 

しかしながら、エンジニアとして就職する場合は、多くの職種では大学の理工系の分野の学部に入学した後に修士課程へ進学・修了していくルートが王道となっていますので、このルートで進まないと、事実上、多くのエンジニア職に就くことは出来ません。

 

そのような状況で、IT系のエンジニア職(システムエンジニアやプログラマー・ネットワークエンジニアなど)は、文系の人でも適性があると判断された場合は、その職に就くことができます。

 

実際、私の指導学生の中にも、ある一定数は適性があります。演習の授業の作業の様子や質問内容などを見ていると、ある程度は適性があるかないか分かります。

 

IT系のエンジニア職は、お客様と接してコミュニケーションを取って行く場面があることが多く、ITに対する適正がある程度あり、かつ、コミュニケーション能力が高い人は非常に役にたちます。

 

理系学部に進む学生は、専門的なスキルの習得は得意である人が多いですが、コミュニケーションが苦手な人が多いので、その部分を補完してくれる人材は、非常に価値が高いのです。

 

このような理由でIT業界では、理系の人だけではなく、文系の人も積極的に採用しています。専門知識については、入社後の研修とOJT(先輩とのマンツーマンでの実務指導)でなんとかするという発想で人材を育成しています。

 

ITエンジニアは負荷が高い仕事ですがキャリアパスの選択肢が多い

 

ITエンジニアになってアプリケーションや情報システムの開発に携わると、仕事の負荷はかなり高いです。事務職のような仕事と比べると、会社にもよりますが、残業も多く、つねに新しい技術を勉強する必要があるので、そういったことが苦手な人にとっては、大変な仕事です。しかしながら、一定期間(5~10年)くらい仕事を行って一人前になると、その先の職業選択の幅は広くなります。もちろん、そのまま同じ会社で仕事を続けていくこともできるのですが、難易度は、それぞれ違いますが、以下のような仕事へ移っていくことも可能だと思います。

 

・一般の事業会社の情報システム部門での情報システム運用の仕事

・経験者採用による公務員としての情報システム運用の仕事

・ITスキルを教える研修の講師

・大学や専門学校の教員

・情報の得意な事務職

・IT関連のコンサルタント

・IT技術をベースにした事業コンサルタント

・IT技術をベースにした専門職(税理士や中小企業診断士など)

 

その他にも、ITのスキルを持っていることで強みが出せる場合が沢山あると思います。

 

インターネットビジネスはITスキルがあると有利に展開できる可能性がある

 

前述のような職種について、どこかの会社に入社していくことも良いと思いますが、今後の世の中は、働き方改革が推進されていくことで、副業が広く容認されていく社会になり、その一方で年金だけで老後の生活を行える状況ではなくなってきているので、副業などをしながら、個人で仕事をしていける方向性を探り、定年後も働くような社会になってきております。今後も、その流れは加速する一方です。

 

そのような時には、インターネットの世界、つまり、バーチャルの世界での仕事を行えると、コストをかけずに、色々な仕事の展開を図れる可能性がでてきます。

 

インターネットビジネスといっても様々なものがありますが、今回のコロナショックで、非常に多くの人がZoomなどのTV会議システムの利用スキルを獲得したので、TV会議システムを使ったサービスが利用者に広く受け入れられる環境が整ったと思います。

 

これは非常に大きなポイントなので、どこかの会社で働きながら、夜間や土曜日・日曜日などの時間を使って、専門知識などを活かしたサービスの展開なども可能になってきます。

 

私自身もこれまではTV会議システムを殆ど使っていなかったのですが、目的次第では、非常に便利なツールであることが体感できましたので、今後は、色々な場面で活用していきたいと考えています。Twitterやブログ、インスタグラムなども、併せて活用していくとよいと思っています。