大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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何もない所から始める場合の人の巻き込み方法

まず自発的な行動がないという前提から始める

 

何事も一から始める場合には、自分一人で全部やるという覚悟は必要です。なぜなら、他の人の理解が追いつかない中で、全部細かく説明することも出来ないので、自分が中心となって動いて、出来ることはどんどんお願いしながら進めていく必要があります。

 

そうしないと、何も進んでいかないからです。場合によっては、お願いしたことが思うように進まない場合も多々ありますので、その場合は、自分が介入していくか、他の人にお願いするかなどして、積極的に進めて行く必要があります。

 

ある程度完成した組織の場合は、人の数も十分おり、仕事の手順もある程度確立されているので、あまり具体的なことを積めなくても、担当者の方が自分で進めていける環境があります。その為、マネジメントといっても、それ程多くのことをせずに進みます。

 

この感覚で、何もない所から始めようとすると、結局何も進めることができずに時間ばかりがいたずらに進んでしまう形になります。このような目に見えないことは、普段細かく考えて物事を実行していくタイプの人でないと、気づかない場面が多々あります。

 

あとは、自発的な行動は、何もせずに起こるものではなく、情報のインプット、仕事の依頼、問題解決などのサポート、権限移譲と段階を追ってやらないと、出て来ない行動になります。しかしながら、完成した組織にしかいなかった方の場合は、それを実感できる機会がなかったので、その認識から始めないと進まないです。

 

これを実施するには、まず、1対1で個別に会話し、相手のことをある程度知る必要があります。これをせずして、単に仕事を割り振っただけでは、なかなか上手くいかないし、ましてや、自発的な行動など起こらないと思います。

 

誰もやりたがらない仕事は自分がやる

 

単に義務的な仕事だと、割り振られることで、マイナスの感情が発生します。但し、自分が興味ある仕事の場合には、任されるとプラスの感情が発生します。そのため、出来る限り、興味ある仕事をお願いしていくことが得策です。単純な話です。

 

一方で、誰もやりたがらない仕事は、何とかして引き受けて貰う必要がありますが、どうしても無理な場合には、自分で実施する覚悟を持っておく必要があります。そうしないと、何も進めることができなくなってきてしまいます。人にお願いしながら、大きな仕事を進めて行く場合には、その推進者である自分は、結果的に人がやりたくない仕事を中心に進める必要が出てきますが、その仕事に1番熱意がある人にとっては、その仕事を自分がやりたい仕事を推進するための大切な仕事であることが分かっておりますので、すぐに着手し、実行していくことができるでしょう。

 

何事もそうですが、嫌だと感じることは、すぐにやってしまうことが一番大切で、後に残せば残すほど、マイナスの感情が増幅します。