保証される世界にいるだけでは、他の人と同じ
情報の少ない状態・先の見通せない場合で決断することは、文字通りリスクを引き受ける思考なので、なかなかできることではありません。実害を伴わない場合には、全く問題ないので、失敗したとしても、時間や労力などが失われるだけ(長期視点では損失にはならないが。) なので、気持ちの問題くらいです。
しかしながら、実害が発生する場合は、事情が変わってくるので簡単にはいきません。その中で、決断せざるを得ない場面もあります。特に、短期間で大きく飛躍することを狙う場合には、このような思考・行動様式で、自分の限界を大きく超えていく必要があります。
いつもこのような思考・行動をとると、精神的にも肉体的にも限界を超え続けることになりますので難しいですが、大きなチャンスと感じるけれども、現在の自分では、無理と思える場合でも、手を伸ばす必要がある場合もあります。これは、ある意味、直観的な判断ですし、感情に囚われない判断でもあると思います。
直感的な判断の中には、感情が邪魔をする場合も多々あります。リスクが大きく見える場合は特にそうなのですが、そのリスクを目にしても、それでもチャレンジせずにはいられない時があり、そういう時は、意を決して飛び込むこともよいと思います。
それは、おそらく、これまでの経験で得たものを総動員して、ある意味潜在意識のレベルで判断している結果だからです。普段は、論理的な思考で判断・行動することで、スピード感を持って物事を進めていくことができますが、大きな物事は、必要な要素が沢山ありすぎて、論理的な思考では判断できないので、そういったモードが発動されるのだと思います。つまり、洞察力です。
当事者以外はリスクを過大評価する
経験を積むにしたがって洞察力がついてくるので、大局的な判断が出来るようになってきます。その規模が大きくなると決断となり、それが出来ない人から見ると、リスクがありすぎて危険すぎると映るのでしょう。
その一方で、当の本人は、明確に先の展開が見えているので、それほどリスクを感じておらす、何とかかるだろうと思っているという寸法です。
当事者である本人は、誰よりも、その物事について考えていると言えるので、成功する可能性が見えているので、それに賭けたいと思うようになります。いざ、実行しようとすると、当然のことながら、本当に成功するのかという気持ちも湧いてくるので、その時点で、リスクの洗い出しと対策の検討もある程度はすると思いますので、リスクの軽減も図ることができるのです。
リスクに敏感な方々は、他の人が見えない所でリスクを引き受けて実行し、その果実を安全な所にいて享受していることに気が付かないので、自分の思考・行動に間違いがないという思い違いをしていることに気が付かないのです。
大手企業のビジネスマンが自信満々で会社を辞めて独立して失敗してしまうのは、このような間違いに気づかないことが原因の一つなのでしょう。つまり、普段は、リスクを過大評価して行動しないので、失敗した経験が少なく、自分だけは出来るのではないかという思い込みがあって、それが無謀な独立に繋がっていくという流れです。
逆に、行動力抜群で、会社に勤めている間にトライ&エラーを沢山繰り返しているような人は、きちんと原因分析をし、次のアクションの際に対策を盛り込む形で実行してきたならば、成功の可能性も出てくるでしょう。
つまり、自分はまだまだであると常に思っており、着実に地力を着けている人は、何かのきっかけでチャンスを掴み、成功する可能性があると思います。