大手企業か中小企業かという考え方は古い
この百年時代に、大手企業と中小企業を選択すると考える考え方は、ステレオタイプで非常に視野狭窄な考え方です。副業や兼業が当たり前のようになりつつあるこの時代では、ライスワークとして安定性の高い大手企業に勤めながら、ライフワーク探しとして、副業・兼業でトライしてみるというやり方が一番良いと私は考えます。
仮に、起業して、自分が１００％コントロールできる状況になったとしても、初めから収入を継続的に出すことは難しい為、その間は、派遣社員や契約社員として部分的に働きながら、空いた時間で自分の事業に関する仕事をする形になることが非常に多いです。それならば、副業を許可している会社に勤務しながら、副業として自分の事業の準備を進めて実施する方が余程合理的な考え方です。
安易で分かりやすい思考・行動形態は、物事の本質を考えることなく感情的になっている場合があるので注意が必要です。
副業や兼業は、無報酬でも全く構いません。下手に収入を求めると、結局、ライスワーク的な働きかたになるので、むしろ、無収入で自分の興味関心にあった形でわがままにやってみる方がよいと思います。やってみて、違うと思えば、すぐやめてもいいですし、楽しいかもしれないと思えば、趣味的な感覚で続ければいいと思います。これが下手に独立起業とかになってしまうと、結局、ライスワークの部分が多分に入ってくるので、楽しさが半減、あるいは、なくなってしまうと思います。
最初の就活は大手の方がよい
最初の就活は、人生で一番企業に入りやすいので、まずは、出来るだけ理想的な環境を求めていけばよいです。大半の人にとっては、標準化された考え方の下で仕事ができる大手の方が適しているとは思います。最初の３年くらいは、理想的な環境でも分からないことばかりで、精神的にも肉体的にも負荷がかかる時期なので、十分トレーニングになるからです。
その後の時期は、自分の生き方に応じて、どういう環境であれば自分らしい生き方になるのか、副業・兼業で実際に試していき、その中でベストな環境を選んでいくとよいでしょう。(その結果、もし、今の会社が一番よいと判断した場合には、もちろん、それでよいと思います。出来るだけ、無理なく、長期計画で少しずつ変化させていく方が一番よいです。)少しずつ変化していくということは、小さなチャレンジを常に続けるということなので、常に楽しみを追求できるということであります。
中小企業の中にも、自分にとってよいと思える会社は沢山あります。ただ、実際に入ってみないと分からないので、副業・兼業で実際に中に入り込んでみて、その上で判断する方が余計なリスクを抱えずに済みます。
丁寧に考えて丁寧に実行していくことで、自分の道を確実に開いていく方がよいと思います。今、起業がブームのような感じになっていますが、それに踊らされずに、もし、将来自分の道を追求して行った結果、何処にもその場所はないと分かった時に、起業するということでよいと思います。それまでの過程で、様々な経験を積み重ねていると思いますので、上手く行く可能性は大分高くなっていると思います。
