日本の教育体系の中では、深堀思考をする場が非常に少ない
日本の教育体系の中では、深堀思考をする場が非常に少ないです。小学校から始まる探求授業の中で、考えることもやり始めてはいるのですが、それを教える側の人も深堀思考をする場面がなく教育を受けてキャリアを積んできているので、自分では考えているつもりでも実は表層部分の思考でしかないことに気が付いていない場合が非常に多いです。
私自身も、かつてはそうでした。自分で考えているつもりでも、実は、精々、1階層から2階層くらいまで深堀しただけで満足してしまい、相当頭を使った感じになっていました。それに気が付いた時が、大学院の博士課程に入学した時のことです。表層的な頭の使い方をしてアイデアを考えているだけでは全く新しいアイデアが出て来ないので、あらゆる角度の視点からものを見て、可能な限り深堀して考えてみるということを徹底的に行うことで、深堀して考えるとうことはこういうことなのだと理解できました。
一言でいうと、雑な考え方をやめて、細かい点も疎かにせずに、一つ一つ文章や絵に書いて可視化をして、それの可視化したものを、更に別の観点で眺めた時にどうなるかということを何度も繰り返していくという、とてつもなくしんどい作業を永遠に続けていくような感じで作業を進めていきました。
その過程で、ごく普通の状態でも、数回層を簡単に掘り下げることができるようになったので、いわゆる解像度が非常に高くなりました。その状態で、細かい行動を繰り返していくと、いわゆる通常の仕事の場面では、圧倒的な差別化をすることが簡単にできるようになります。逆にいうと、深堀思考できる人は、殆どいないということです。
深堀思考・行動で圧倒的な変化を起こすことができる
深堀思考・行動ができるようになると、今度は、他の人と大きく違うことができるため、その分だけ、苦しい状況に置かれてきます。いわゆる同調圧力との闘いが始まるのです。多くの人は、協調的な思考・行動形態にならされているので、そこからの脱却が始まるのです。周りから現状維持を促す言葉や行動が一気に引き起こされるので、それに負けて諦めてしまうか、それに負けずに無視して行動を起こし続けていくかにより、大きな変化を引き起こせるかが決まってきます。
同調圧力は、日本の場合、非常に大きな力なので、真正面から戦い続けるのは非常に大変なことです。エネルギーの消耗も激しくなります。そのため、それを理解してくれる別の所でアクションを起こして、そこで実現することもよい方法であると思います。別の場所では、最初から変わった自分を受け入れてくれるので、特に変なこともなく、思い切って進めることができるでしょう。同じ場所に留まり続けたい気持ちを振り払って、別の場所で活動を開始するとよいと思います。
このような自分のモデルチェンジを何度も繰り返していくことで、それまでの人生とは全く違う人生を送ることができるようになります。私自身の人生では、システムエンジニアの時に大学院の博士課程に入って大学教員になった時に大きなモデルチェンジがあり、また、今、事業構想大学院に入学し、研究という位置付けで、社会実装の場を作って活動を開始するという大きなモデルチェンジを今迎えようとしています。
この2つのモデルチェンジの過程では、同調圧力から如何に逃れるのかが重要ポイントでした。現状維持思考の人にとっては、嫉妬もあると思いますので、感情的な反応が強く、自分では現状思考でないと思っていても実は現状維持思考の持ち主である人にとっては、ある意味嫉妬の極致のような感情で足を引っ張りたくなるのでしょう。
極力、人に話さずに自分一人で出来るところまで進めて、数は少なくてもよいので、強い共感を持ってくれる人と繋がり、その方たちのネットワークを介して、広げていく方がよいと思います。最初に共感を持ってくれる人を見つけるのは、大変ではありますが、それができると、一気にスピードが上がっていきます。
このような初期段階を乗り越えるまでは、非常にストレスフルな状況にさらされるので、強い信念のようなものがなければ、たどり着けないことが多いのではないかと思います。アイデアは、誰でも思いつくけれども、それを実行して形にしていくことができる人は殆どいないので、結局は、「諦めなければ必ずできる」ということだと思います。