大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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掴む

アカデミックな世界も厳しい世界

 

アカデミックな世界は、知的でスマートな世界と思われるかもしれませんが、実は、多くの泥臭い仕事の中から何かを掴むように仕事をする世界です。研究とは、そういうものです。多くの無駄と思えることの積み重ねの中から、新しいアイデアを掴みます。それが分からなければ、成果を出すことはできません。

 

つまり、アカデミックではない世界と、やっていることは何ら変わりません。研究というフィールドで、ひたすらアイデアを出して研究の実践を繰り返すだけなのです。非アカデミックの世界でも、同じように、ひたすら実践の中で何かを掴むと思いますが、全く同じことです。

 

したがいまして、大学の教育を、アカデミックとか非アカデミックとか区別する意味が全くなく、教育の効果を追求すれば、どのような手法でも全く問題はないのです。大学はアカデミックな教育をすべきという声も耳にしますが、それは、アカデミックな世界を経験したことがない人が、単にイメージで言っていることなのです。

 

どの世界も、成果を出し続けるのは至難の業なので、自分の全部をかけるように正攻法で取り組む以外に道はありません。

 

非アカデミックな世界でも研究的要素は多分にある

 

一方、非アカデミックな世界は、つまらない同じことの繰り返しというイメージがあるかもしれないですが、それも一側面しかみていない考え方です。人が見ていない視点を見ることが出来れば、非常に面白く世界が見えてくると思います。

 

それは、いわゆる研究と同じようなことなので、論文を書いたり、科学的な証拠を提示して証明するようなことはしなくても、面白い発想をする人が世の中には沢山いると思います。その発想を実行するには、ある程度の権限を持っている立場になるか、自分で起業するなどして実行する必要があるのでリスクを伴いますが、出来なくはないです。

 

どの世界にいても、最終的には、自分の思い通りにしてみたいという欲求が出てきますので、それを実現するフェーズに、遅かれ早かれ立つ方向に動いていくのでしょう。