大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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世の中の5~10年先を見た教育+世の中の変化に対応できるポータブルスキル教育

21世紀型の教育

 

現在、程度の差はあれ、世界的に「21世紀型教育」が導入されている場合が多く、これが、「世の中の変化に対応できるポータブルスキル教育」です。簡単に言うと、未知の事柄に対して、仮説検証型で「認識・判断・プランの作成・実行・検証」のサイクルを回しながら物事を進めて行こうとする能力を身につけるための教育です。

 

現在の世界の状況は、変化が激しく、正確に予測することがほぼ不可能な状況になってきているので、変化することを前提に、その変化にコミットしながら物事を進めて行く方がよいとする考え方が主流になってきております。

 

この21世紀型の教育を極限まで突き詰めて行っているのが、ミネルバ大学であるといえると思います。これも一つの解であり、価値の高い教育であると思います。

 

ただ、これを現時点の日本の中で行う場合には、かなり特殊な位置づけになってくるために、多くの人に適用できるとは言えないと思います。日本の場合、小学校・中学校・高等学校と上がってくる段階では、ほとんどこのような教育が行われていないので、大学などの一気にやってしまうとついていけない人が多くなってしまうと予測できます。

 

もちろん、大学前の教育の中で、このような素養を取り入れようとしている動きがあるのは承知しておりますが、なかなか上手くいかないというのが現状のようですので、日本の現状に即した形で行う必要があります。

 

世の中の5~10年先を見た教育

 

世の中の5~10年先を見た教育は、知識や技術のインプットを行う教育であり、従来の大学が行っているのは、この領域の教育であると言ってよいでしょう。しかしながら、既存の大学は、世の中の変化に対応できないことが多く、大分前の教育をそのまま行っていることが多いです。これは日本企業が抱える問題点と同じです。組織が変化できないことが、その問題点の本質です。

 

常に5~10年先を見た教育、つまり、常に世の中の変化に対応した教育が必要になってきます。

 

このように、「21世紀型の教育」と「世の中の5~10年先を見た教育」のハイブリッド型教育が、現状の日本でも最も必要な教育です。

 

この教育を常に提供し続ける大学が必要になってきます。