大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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理由付きの否定を元に考えることが本当のプラス思考

否定しないことがプラス思考ではない

 

否定されることに慣れていない日本人にとっては、受け入れがたいことだと思いますが、明確な理由を示して冷静に否定してもらう方が、大きな変化を起こすことが出来ます。これは、事実です。

 

否定しないことを第一に考える前提での関係だと、結局、できても小さな改善を積み重ねるだけの結果になることが多いので、大きな飛躍を望むことは出来ません。もちろん、それも立派なことなので、その生き方を選択することもよいと思いますが、完全燃焼を目指す人生の場合は、満足いく結果にはならないと思います。

 

もちろん、どんなに慣れても否定された瞬間は、心の揺らぎのようなものは確実に発生しますが、そこで踏みとどまり、否定された内容を冷静に検討してみて、もっともな内容と判断される場合には、それを元に新しい案を考えて実行に移していくとよいと思います。

 

学術の世界の中では、当たり前のように否定されますが、それがイノベーションの源泉になっているのです。

 

若い年代には辛い考え方でもあります

 

このような考え方は、経験値のない若い世代の場合には、非常につらいものだと思います。私自身も若い年代の頃には出来ていなかったですが、このような概念自体が自分の中にはありませんでしたので、それを知っていたら、大分状況が変わっていたと思います。

 

若い年代の方々は、自分の中にある概念の数が少ないので、経験の中から新しい概念をつかみ取っていくのが基本となりますが、人から概念を聞くことも非常に重要なことです。人は考え方次第でどうにでも変われるので、色々な概念があることを知ることが大切です。

 

例えば、イノベーションは「革新」のことですが、本当に「革新」というものはなく、また、「革新」が重要とは限らないという考え方もあります。イノベーションが善で、停滞が悪という考え方も、場面によっては、反対の方が良い場合もあります。

 

概念とは、言葉と同じで単なる道具にしか過ぎないので、その場面で最も有効な概念を切り替えて使用するというような感覚でよいのだと思います。

 

脈絡のない終わり方ですが、今日は、この辺で。