大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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社会人になってからの勉強程面白いものはない

勉強が嫌いなのは試験の結果ばかり気にするから

 

学生時代の勉強は、常に採点されて、正解以外のものは不正解となり、正解数に基づいて最終得点が計算されて順位が出ます。これは、基礎的な物事の概念を自分にインストールする作業なので、ある意味仕方がない側面もあります。得点があまり取れなかった場合には、その記憶が残り、面白くないという記憶が刷り込まれてしまうのでしょう。

 

しかしながら、社会人になってからの勉強は、基礎的な概念を身に着けただけでは成果に結びつく訳ではありませんので、そこからが本当の勉強が必要になるということを認識して頂けるとよいと思います。つまり、基本的には、目に見える成果に結びつけるための勉強となるので、正しく勉強すればするほど、成果を出しやすくなります。

 

学生時代の勉強のように、基礎的な知識をインストールする必要もありますが、それも、目に見える成果を前提とするので、当事者意識を持って勉強することができるので、習得スピードが格段に上がります。また、それ以降の応用的な部分は、人に聞いたり、自分で試行錯誤したりして身につけるので、机上だけの勉強よりは、面白く感じられる場面が沢山出てきます。

 

社会人の勉強は、単一の分野を掘り下げる勉強だけではなく、複数の分野・領域を結び付けたり、人間の感情や考え方を学んだりすることも勉強に含まれるので、刺激を受けることが多く、楽しく感じられることでしょう。ある意味、無限に新しい発見があり、無限に学び続けることになります。この楽しさを知ると、時間を作って勉強を継続することが当たり前の感覚になってきます。

 

社会の構造が分かってくる40代くらいになってくると、俄然、勉強が面白く感じられるようになってくるので、学び続ける人とそうでない人の間には、埋めようもない溝が出来てしまい、異なる世界で生きているというほどになるので、お互いに理解できないようになってしまいます。

 

自分の変化により異なるコミュニティに所属することとなる

 

異なるコミュニティといっても、別に会社のような組織という意味ではなく、知識や意識のレベルにあった人間関係が出来てくるということです。これは、ごく自然な流れのことです。良い悪いということではなく、自然とそのようになってくるのです。

 

常に学び続ける人は、常に自分をバージョンアップし続けることになるので、所属するコミュニティが次々と変化していくようになっていきます。時間は有限なので、辿ってきた全てのコミュニティに所属することは事実上難しいので、結果的にコミュニティを移動することになってしまいます。

 

心情的に寂しい気持ちも出てくると思いますが、そこにとらわれていると、自分のバージョンアップを止めることになりますので、後ろ髪を引かれる思いをしながらも、新しいコミュニティに属してみることをお勧めします。

 

人間は、種の保存という観点から、現状維持を望む気持ちが出てきますが、そこは理性的な判断により乗り越えていくと良いでしょう。変化し続ける人生は、面白い人生でありますので、そこを知って頂けるように、1年に1つ、自分の知らない新しい領域事柄を学んでみると良いでしょう。