大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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目的のはっきりした研修を受講することで物事の本質を意識して学ぶ

研修の目的はスキルの向上だけではない

 

社会人になると、何もしないと学ぶ機会が少なくなり、目の前の仕事に追われていると、仕事の範疇の学びしかなくなってしまいがちです。特に若い世代の場合は自分がプレイヤーとなる仕事ばかりなので、多くの時間を費やすことになり、余裕がなくなってしまいます。

 

もちろん、そのような経験も長期的に見ると非常に大きな意味を持ち、大切なことではあります。私自身も、最初の数年間は、睡眠時間も取れない状況で、心身の限界に到達するような仕事でした。それが自分の基準となり、その後の仕事の場面では、限界を設けずにチャレンジする姿勢に繋がっていったようにも思います。「あの過酷な状況に比べれば全然大したことがない・・」、と思えたからです。

 

しかしながら、ずっとそのような状況が継続すると、目の前の事ばかりしているので新しい学びが少なくなるので自分自身の成長がなくなり、単なる便利屋になってしまいます。私自身も、そのように感じたことが実際にあります。

 

その為、ある時期から様々な研修を受けるようになりました。中には、あまり意義を感じられなかったものもありましたが、研修を受けるだけで刺激を受けることもあり、それをトリガーとして、新しいチャレンジに踏み出せる時もあります。

 

研修によるスキル習得も重要ですが、それだけではない効果が確かにあるのです。

 

研修を受けた後に新しい概念が自分の中にインストールされる

 

研修を受けると、それまでには知らないことを知るので、新しい概念が自分の中にインストールされることになります。これが、一番重要なことです。研修を受けると、講師の方が経験した内容に関するノウハウを短時間で習得することが出来るので、その意味で、非常に大きな効果があるのですが、更によいのは、ほんの少しでも自分の中に新しい世界が出来る点です。

 

そうなると、それ以降に見たり経験したりする事柄が、その世界のレンズを通してみることも可能となり、新しい発見が生まれることもあります。これが本当の意味での成長ではないでしょうか。このような変化を常に起こし続けることが、継続的な成長に繋がっていくのだと思います。年齢を重ねると新しいことを行うことに対する抵抗があり、現状維持思考になっていくと言われますが、それは実は年齢のせいではなく、このような意図的な変化を起こしてこなかったことが単に顕在化しただけなのではないかと思います。

 

実際、年齢を重ねても常に変化し続ける人はいますので、習慣的に変化を嫌う人生を送ってきたことによるものだと思います。何歳からでも変化することは出来ますので、最初は小さな変化で構いませんので、変わっていくことが大切だと思います。