勉強や仕事を義務として取り組むと遊びが楽しくなる
勉強や仕事を義務としてだけ取り組んでいる場合には、非常につまらないものと感じて、遊びにのめり込んでいく場合もあります。遊びの場合は、責任が発生せずに気楽に行えるので、それがよく感じられるのでしょう。
しかしながら、遊びでも、同じことをしていれば飽きることもありますし、創意工夫してみたくなってくると思いますので、やがて、勉強や仕事のように深く掘り下げる方向に進んでいくことになるでしょう。
勉強や仕事は、初めからある程度高レベルになることを前提とされているので、最初のうちはよく分からないことを沢山実施することになり、苦痛となる時間が多いです。それを乗り越えられなかった人は、勉強や仕事を義務としか考えられずに、遊びの方に興味がいってしまうのでしょう。
人間は、遊びでも勉強でも仕事でも、同じ水準のことを繰り返しているだけでは飽き足らなくなってしまい、深く掘り下げたり、高いレベルを目指したりする方向に進んでいくのでしょう。
仕事を楽しめるようになれば人生の長い時間を楽しくいられる
仕事の間は、責任や障害も多くなるので、遊びや勉強などに比べて苦痛を感じる場面が増えるのは確かなことです。それは否定しません。
その一方で、仕事の中には、それまでの自分では到底実現できなかったような困難な場面も遭遇することがあり、それを乗り越えた時に得られる達成感などは、何物にも代え難いもので、それを何度も味わいたくなってきます。
また、仕事の成果が社会に影響を与えることもあるので、その意味では、社会的な意義を感じられる場面もあります。究極的には、自己満足にすぎないのかもしれませんが、やらないよりはやった方がよいのは間違いのないことではあると思います。
そのような形で仕事に取組み、それ以外の時間で遊んだり、自分の勉強をしたりすることができれば、非常に、充実した人生を歩むことが出来ると思います。
そのような人生を送るのにネックになってくるのは、やはり仕事である程度の成果を出せる能力を身につけることが出来るかどうかです。社会人になりたてのことは、能力が足りないことばかりなので、いつになったら思うような成果を出せるようになるのか、トンネルの中をずっと走っているような気持ちになり、取り組みかたにもよりますが、それが10~15年くらいはかかることが多いので、その期間を乗り越えることができるかどうかにかかってきます。
私自身の場合は、途中でキャリアチェンジをしましたので、もう少し長い期間がかかりました。そのような期間を乗り越えるためには色々なことが必要なのですが、一番大切だと思うのでは、小賢しい計算をするのではなく、正面から取り組んでいくことだと思います。長期間の継続的努力により、ありとあらゆる経験を糧にして進むという覚悟が必要なのです。
このように考えると、逆境こそ自分を成長させるよい機会と考えられるようになり、確かな成長曲線を描けるようになります。新社会人になる方々には、その点を特に意識して、一番大変な時期を乗り越えて活躍できる人になって頂きたいと思います。