本質だけに絞って教えることは難しい
実は、物事の本質を分かるように説明することは非常に難しいことです。何故なら複雑な内容をそのまま教えることは、特別な工夫が必要ではなく、ある程度の水準の書籍などを参考にして教えていくことで大体できてしまうからです。
ある程度の適性がある人に対する教育は、そのような教育方法で十分ですが、適性があまりない人にも概念が分かるようにする教育は、それでは全くの逆効果で、その分野のことを敬遠するような逆教育となってしまいます。
実は、教える側も本質を分かっていない場合があり、そのような場合の教育は、枝葉の情報を羅列して網羅的に教える教育になります。参考書を見ても、あまり分かっていない人が書いたものは、知識としては沢山書いてあるものの、概念や考え方が非常に分かりにくかったり、場合によっては、殆ど書かれていないものもあります。
既にある程度分かっている人が、更なるレベルアップを目指す場合は、そのような書籍でも大丈夫かとは思いますが、初心者にとっては、逆効果となってしまいます。専門知識をベースとする教育は対象によって、全く違う考え方で実施する必要があります。
文系人材対応の初歩DX教材の内容は?
文系の初歩DX教材とは、現場で働く人向けにDXの初歩を教えていくために必要となる概念教育やツールの使い方、データサイエンスやAIなどは、Excelを使った実習をしながら概念の理解をするというようなものです。
DXの実現のための開発業務は専門の技術者が担当することになりますが、その人たちと話をしながら、新しいサービスや事業を創造できる現場で働く人材が必要なのですが、そこは、圧倒的に不足している形になります。
そこで、このような教材を作り、導入的な教育を行うことを考えております。多くの企業向けの研修では現役の技術者が担当することが多いので、技術周りに焦点を当てた研修が行われがちですが、その前段階の概念の理解を丁寧に行い、その技術を使うことで、何を実現できるのかを十分に理解できる教育は必要です。但し、事例紹介だけの教育だと、何故これらの技術を使うことで紹介事例のようなことが実現できるのか分からないので、慣れ親しんだExcelなどのツールを使う形で本質を直感的に理解できる教材を作成して、一歩踏み込んだ教育を実施する必要があります。
このような教材による初期導入教育を行った後、現場でDXに基づくサービスを提案する人のサポートを行う形となります。