大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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ライフワークは一定のキャリアを積む中で見つかることが多い

仕事はつまらない?

 

「仕事」か「ワイフラーク」と区別する場合には、その活動自体が、自分の本質にぴったりと合っているかいないかの違いがあると思います。「仕事」という言葉の裏側には、生活のために嫌々やっているという気持ちがあると思われます。一方、「ライフワーク」という言葉の中には、自分の本質に合った活動なのでストレスがなく、その活動を自然と求めて行っているというような状態になっているという意味合いがあると思います。

 

社会人になりたての新人の時には分からないことだらけなので、つらいと感じることも多く、自分で生活できるようになんとか頑張っているという人も多いのではないでしょうか。その状態では、「仕事はつまらないもの」と思えるので、仕事を楽しめと言われても、絵空事で、格好つけているのではないかと思うこともあるでしょう。

 

その点で、何かしらに打ち込んだことがある人は、最初のつらく苦しい状態を乗り越えて出来るようになる経験をしていますので、最初の大変なプロセスの意味を理解できているので、その期間を何とか頑張って前向きに乗り越えることができます。

 

何とか頑張っていると出来るようになることも増えてきて、充実感や手応えが少しずつ出てきますので気持ちに余裕が出てきますし、感謝されたりすることが励みになったりします。このような状態になると、「ライフワーク」の最初の入り口にたった可能性があります。

 

このような状態になってきた時には、つらく苦しいという感情があまり湧かなくなってくるので、仕事が生活費を得る以上の存在のものに感じられるようになり、エネルギーが沸き上がるようになってきます。

 

こうなると楽しいと思う場面も増えてきますし、達成感を得ることも多くなってくるでしょう。

 

40歳前後に色々な経験が密接に関係しだしてくる感覚になる

 

色々な人と話していると、30歳後半から40歳前半くらいの間に、それまでに積み重ねた経験が密接に結びつきだして化学反応を起こすような感覚にとらわれることがあるということをよく聞きます。

 

私自身も、現在のポジションに着いてから特にそのような感覚を感じるようになりました。

以下のような経験の中で、自分の人間としての土台や専門知識を得たことが、一斉に結びつきだしたのです。

 

・学生時代にスポーツで結果を残せずに挫折した経験

・システムエンジニアとして激務に耐えながらシステム構築をした経験

・社内SEとして現場に密着したシステム運用を行った経験

・働きながら大学院の博士課程に入学し、朝方まで研究に明け暮れた経験

・教員の道に踏み出して不安定な身分に耐えながら安定したポストを得た経験

・学部教育の中で非常に多くの学生に接しながら苦手だった話すことが出来るようになった経験

・文系学生に対する教育の中で難しい専門知識を使わずに分かりやすく話すことが出来るようになった経験

 

これらの経験は、もちろん単独でも意味はあるのですが、相互に結びつくことでより大きな明確な価値の提供が行えるようになると思っています。

 

これが、AI×ビックデータ×IoT時代に対応した文系人材に対する教育プログラムの開発・展開というテーマに結びついた形です。企業の現場のニーズと情報サービスを構築する開発ベンダーとの間を深くしかも素早くつなぐ存在として、ITの利用活用能力の高い現場の人の養成を行うことが私の役割と考えています。

 

まだ、着手したばかりですので、どのような結果になるか分かりませんが、本年度1年間で、そのための教育プログラムの開発にめどをつけたいと思っています。