大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活は本当の意味での最初の社会経験なので刺激が強い

就活は本当の意味での最初の社会経験

 

学生の皆さんは、何かしらのアルバイトをしている人が多いと思います。それも、社会経験には違いないのですが、本当の社会経験と呼ぶには、少し疑問があります。アルバイトの立場では、本当の意味での責任を負うことがなく、社員が決めた作業を行うことが中心になるからです。もちろん、アルバイトリーダーのようなことをする人は、自分で考えて行動することになるので、大切な経験をしているとは思いますが、何か問題が発生した場合でも、特に責任を追及されることはほとんどないと思います。

 

就活は、そのような世界から一歩踏み出して自己責任で活動を進めていくので、結果を突き付けられることになり、厳しい印象を持つ人が多いのだと思います。自分の行動の結果が全て跳ね返ってくるので、逃げ場がなく、苦しい思いをする人が多いです。これこそが、本当の意味での社会経験だということです。

 

それまでの生活の中で、例えば、受験やスポーツの試合などの場面でも、結果を突き付けられる厳しい状況を経験することも多いですが、よくない結果が出たとしても、自分の生活自体に直接的な影響は出てきません。生活ができなくなってしまうということはないです。

 

しかしながら、社会人として一歩を踏み出すということは、親の庇護の元から巣立っていき、自分で生きていくことを本質的には意味しますので、そこでの結果次第では、自分の生活が大きく左右されてしまうことになっていきます。実家から仕事に行く場合でも、将来的に独り立ちすることになりますので、その時に大きな影響がでてきます。

 

このような自分の行動の結果、それが自分に跳ね返ってくるという構造の中で生きていくことが社会人なのです。自分で結果を引き受ける立場になるということです。

 

自己責任の中での下積み生活

 

このような自分で責任を引き受ける立場の中で、仕事の経験を積んで行くということは、非常に大変なことです。仕事の力が備わっていない段階で、仕事の面白さもよく分からずに、知識や技能を身に着けながら活動していくので、マイナスの感情が発生しやすく、モティベーションが保ちづらい状況の中で、よくない結果を突き付けられることも多いと思いますので、辞めてしまう人が出てきます。

 

何かしらの積み上げ経験により、ある程度の成果を出した経験がある人は、つらい状況の中での積み上げが、将来の成果に結びつくということを経験しているので、その時に踏みとどまって頑張ることができます。

 

仕事の楽しさが分かるのは暫く後になるので、そこまでは、どのような形でもよいので、仕事を継続するということが非常に大切なことになってきます。

 

そのシビアな状況を乗り越えることが出来るように、学生時代に一つだけでよいので、長期間頑張るものを見つけて打ち込んでいく経験ができると、それが社会人になった時に生きてきます。

 

もちろん、その下積み生活の中で、日々の生活を楽しんだり、仕事の楽しさを探す努力をしたりすることも大切ではありますが、それはいわゆる対処療法的な話ですので、やはり、このブログを読んでいる学生の皆さんには、社会に通用する力を身に着けて活躍していくという王道を行って欲しいと思います。

 

そして、日々の仕事の中で、自分で考えたことを実行し、その際に出てきた小さな成果に対する喜びを噛みしめながらが、次の仕事に向かうという、地味ではありますが、着実な成功への階段を上がるプロセスを積み重ねていって欲しいと思います。