大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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プロティアンにおける変身資産

変身資産は目標設定と能力養成により形づくられる。

 

プロティアンの中で、変身資産は、「人生の途中で変化と新しいステージへの移行を成功させる意思と能力」と説明されている。これは、将来の目標設定と、それを実現させるための能力養成と置き換えることが出来ると思います。

 

まず、将来の目標設定ですが、キャリアの浅い段階では、目標設定も修飾語の少ない漠然としたものになると思います。例えば、「システムエンジニアの仕事を経験して将来的には、ITコンサルタントになる。」とか、「人事の仕事の経験をして、キャリアコンサルタントになる。」などのように、枝葉が少ない目標設定になると思います。

 

経験が少ないので、目標設定の粒度がどうしても大きくなると思います。しかしながら、だからと言って、目標を設定しないよりは、設定した方が、熱が入りますので、断然設定した方がよいです。

 

キャリアが長くなると、例えば、「製造業のシステムエンジニアとして、自動運転のシステムに携わり、その経験を活かして自動運転分野のITコンサルタントになり、将来は独立する。」などのように、修飾語が増える、つまり、範囲が限定される形になってきます。

 

このような変化は、仕事をする中で将来の需要を加味しながら自然に定まってくると思います。また、目標設定をすることにより、それを実現するための能力養成を、仕事の中で意識して行ったり、仕事以外の時間で行うようになってきます。

 

目標設定の粒度が小さくなり、具体的になればなるほど、能力養成の中身も明確になり、熱意も大きなものになってくると思います。

 

目標設定の粒度の大きな段階では手あたり次第にトライしてみる

 

目標設定の粒度が大きな段階では、その分野についての知識も経験もなく、どうしてよいか分からないと思うことが多いと思います。そのような時には、理論に逃げ込まずに、経験と積むことを最優先して、手当たり次第に沢山の仕事に取り組んでいった方がよいと思います。知識を集めて、経験を積むこととで、徐々に判断能力や知識などが身についてきます。ここでいう仕事は、有償・無償に関わらずです。

 

この段階が一番大変な状況になりますので早く抜けだしたくなりますが、楽しみを見つけながら、正面から頑張って行く必要があります。

 

業界や職種、適性、運などによって、この下積み期間がどの程度の長さになるか変わってきますが、この期間に、例えば、上司などの他の人の言っていることを何も考えずに実行するだけのような仕事の仕方をしていると、自分の中に何も蓄積がされずに、単なる伝書鳩のようになってしまいます。

 

そうならないように、自発的・主体的に仕事に取り組む必要がありますね!