マイナスの環境は起爆剤として即効性が高い
マイナスの環境を嫌う人は非常に多いと思います。私自身も、別に好きではないです。しかしながら、客観的に見てマイナスに見える環境にいると、そこから抜け出したいと思いますので、抜け出す方法を色々と考えることになります。
その抜け出す方法が問題です。単に転職をするというだけでは、環境自体が悪くなる一方のように思います。世の中は、特にある程度の実績を積むまでは、厳しい側面が強く作用してきますので、現実逃避をするのではなく、厳しい現実の中で踏みとどまり、成果を積み上げてくことが最重要事項となります。その時点のよくない環境の中で成果をあげて実績を積み、何らかのステップアップしていくことが当面の方針となると思います。
その時の心情としては、「あえて、大変な方・苦しい方へ舵を切っていく」ということになります。この感覚を、若い年代の時に持てるかどうかは、非常に重要なことだと思います。
マイナスの環境を逆手にとり成果を積み上げる経験
マイナスの環境を逆手にとり成果を積み上げる経験を何度もしていくと、マイナスの状況になったときに、自然とモティベーションが上がるようになってきます。マイナスの状況が、新しいアイデアを生み出すきっかけとなることが多いと経験的に知っているからです。
人間は弱い生き物なので、上手くいっている状況にいると、その環境の中に居続けたくなってしまいます。変に何かを変えて、よくない状況になることを恐れるようになります。そのような状況のままで居続けると、やがて新しいアイデアを考えることもしなくなり、新しい取り組みをすることがなくなっていきます。
マイナスの環境を歓迎する心境・姿勢は、このようなことを何度も経験し、起爆剤として利用することができると思うからです。
もちろん、瞬間的には、マイナスの状況から逃げたいと思うことも沢山あると思いますが、少し冷静になってみると、その状況を覆すための方策が色々と見えてくると思います。
ピンチがチャンスとは、このようなことを言うのだと思います。
マイナスの環境がなくなった時にどうするか?
マイナスの環境は、モティベーションを高める即効性の高い起爆剤となりますが、それがない幸せな状況になった時には、逆にモティベーションが持てなくなってきます。
そのような場合は、どのようにするとよいでしょうか?
色々と方策はあると思いますが、一番必要なことは、自分の人生のビジョンを描くことだと思います。年代や経験などによって、描くビジョンの精度は変わってきますし、ビジョン自体もどんどんと変わってくことになると思いますが、だからと言って、ビジョンを設定しないよりは設定した方が人生の開け方が変わってくると思います。
例えば、学生の皆さんの場合は、「将来はシステムエンジニアになって、企業へシステムを導入することにより、情報インフラの整備に貢献できるようになる。」というような粒度のものでも構わないです。社会人10年目の人であれば、「製造業で使用される情報システムのIOT化に尽力し、中小企業を中心とした各企業の競争力を高めて、日本の製造業の競争力向上に貢献する」というような、少し具体性のあるビジョンになってくると思います。
このようなビジョンは、今自分が行っていることの延長線上にあるものになると思います。このような形で、その年代やキャリアに応じた自分のビジョンを設定することで、それを実現するために、今、自分は何をすべきかが見えてくると思います。
また、キャリアを重ねて、自分の人生の終わりも気になってくると、残りの時間で何を成し遂げるのかを強く意識するようになってきますので、より具体性の強いビジョンになってくると思います。
ビジョンの具体性が強くなればなるほど、行動力も行動のスピードも増してくるので、よりよい人生を送ることが出来る可能性が高くなってくると思います。
自主・自律の精神で、よりよい人生を!