大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

どの企業も自主性・自律性を評価する

自主性・自律性の高い思考・行動は長い目でみると楽である

 

自主性・自発性の高い思考・行動は、一見大変なことのように思えると思います。ある瞬間だけを捉えると、確かにその通りではあると思います。自分が行う行動や作業の内容を自分で決めて行っていき、問題が発生した場合には、その原因を追究して改善策を検討して実行することが必要になります。精神的にも大変な状況になることもあります。

 

しかしながら、期間を長くして考えてみると、自発的・自律的に行った行動や作業については、当事者意識が非常に高い状態で行うことになるので、その過程で得られる知識や能力は非常に大きなものになることに気が付くと思います。

 

知識の習得や能力の開発がなされると、同じ仕事が発生した時には少ない時間・労力でこなせるようになりますし、そのこと自体から少しだけ自信が得られます。また、経験のない別の仕事が発生した時でも、ある程度応用することが出来るようになってくる為に、仕事のアウトプット能力も高まってきます。

 

自主性・自律性の高い思考・行動は、能力開発に繋がる為に、長期的には、同じ時間・労力で達成することが出来る仕事のレベルが高くなってきます。その結果、良い評価に繋がり、人生がより良い状況になってくるために、精神的には、段々楽になってきます。

 

私自身の経験からすると、20代の頃にはそのようなことが分からずに、年々仕事の内容が高度化するに従って、精神的負荷も高くなっていったので、この先も、ずっと負荷が増え続けるものだと思っておりました。

 

しかしながら、30代を越えて40代になってみると、実は、そうではなかったことに気がつきました。自分の能力がある一定水準を超えたあたりから、大分様子が変わって来て、仕事のアウトプットをしながら、必要な部分の情報調査などを行う形に変わってきますので、仕事量も減り、精神的負荷も大分少なくなってきました。

 

他の皆さんも、下積みをきちんとしてきた場合には、同じような状況になってきている人も多いのではないかと思います。

 

自主性・自律性の高い行動や思考が出来れば評価される

 

そのようなことを見抜いている企業程、社員の自主性・自律性を高めることに力を注いでおり、上手くいっている企業程、業績が良くなる傾向があると、様々なメディアを見ていると、そのように感じられます。

 

その為、就活や転職活動の際に、企業側が人材評価ポイントの1つとして、必ず自発性・自律性の要素が入っていると思います。キャリアを積んだ人の場合でも、自分から自発的に行動するタイプかどうかは必ずチェックされると思います。何故なら、上司から言われた仕事をこなしているだけの場合でも、実績が蓄積されていくので、書類上では見抜けないポイントとして重要視されるからです。

 

その際、一つ注意点があるのは、必ずしも新規のオリジナルのアイデアを思い付いた経験は必要ではないということです。世の中の仕事の大半は、オリジナルなものを生み出すことが目的ではなく、効果が高い商品やサービスを生み出すことです。自分発のアイデアではなく、色々な人や情報源から得た情報を取捨選択したり、組み合わせたりすることで、問題解決などの仕事の成果を上げることが出来れば十分な場合が殆どなので、その部分の能力があると思って貰えることが出来れば、道を開くことは可能です。

 

評価される人材となることで、自分がその組織の中で動ける範囲も広がり、自由度が高くなってくるので、仕事が面白くなり、結果も出やすい状態になってきます。たかが仕事という言い方をする人もいると思いますが、会社の環境を使うことで、仕事の範囲を広げていくことが出来るようになり、それが自分の新しい世界観を生み出す元になることもあると思います。そうなってくると、自分の行動を阻害する要因もなくなってくるので、まずまつ、自主性・自律性が高い状態になってきます。このサイクルに早く突入出来ると、よりより人生が待っていると思いますよ!