結果しか意味がないと考える思考
特に若い時期は、物事の結果のみにしか価値を認めない思考をする場合があります。若さ故の性急さが原因かと思います。その中でも、例えば、スポーツ経験者は、「結果しか意味がない。」と考える人が多いので、そのような場合は、それが弱点となることもあると思います。
結果しか意味がないという思考は、いわゆるナンバー1を目指すという思考の時になりやすい思考かもしれませんが、言い訳をせずに行動するという思考にもなると思いますので、その部分を活かしていく場合には、大きな効果が出ると思います。
しかしながら、結果しか意味がないと考えると、プロセス自体には価値を認めないことになりますので、大雑把な思考・行動になりやすいです。また、他の人への説明なども、意味がないと思ってしまうこともあり、コミュニケーション能力が養成されずに、自分の世界で完結することにしか、目が向かない可能性も出てきます。
結果も重要ですが、その結果を出すためのプロセスも重要です。
結果を出すためには必要な説明能力の必要性
物事を進めて結果を出す時には、自分で完結出来ないくらい規模が大きくなればなるほど、他の人の力を借りる必要が出てきますので、自分の目的を説明し、どの部分の仕事をお願いしたいのかをきちんと説明する必要があります。これが実は結構難しいことです。
当然ですが自分と相手は違う人なので、自分の頭の中で考えていることを伝える場合、相手に伝わるように、相手の理解力を図りながら丁寧に説明していく必要があります。場合によっては、図や書類をきちんと準備した形で、正確に伝えていく必要があります。
人は、自分を含めて結構いい加減なものなので、分かったつもりでも分かっていなかったということは結構あります。そういう状態は、トラブルに発展することが多いので、丁寧に説明をしていくことが必須です。
相手のモティベーションを上げて引き込むことも必要ではありますが、その後の工程としての実務工程を軽視することなく、丁寧に仕事を進めていく必要があります。それが、結局は、仕事の質の向上とコスト(時間・費用)の低減につながっていきます。
説明能力の磨き方
その説明能力を上げる場合には、色々な方法があります。先ほども少し触れましたが、相手の感情に訴えて相手のモティベーションを上げるための方法と、その後の実務的な工程で正確に物事を伝ええる方法が必要になってきます。
前者の方法は、論理で色々説明するよりも、ビジョンを直感的に説明する方法です。
ビジョンの説明は、説明する内容の全体の概要と要点を分かりやすく説明することです。例えば、町を作る計画があったときに、その町を作る背景事情・目的や町並みの雰囲気、住む人々の年齢層や家族構成、町の特徴などを端的に説明するというようなことです。細かい点に拘るのではなく、印象的なキーワードを駆使して、直観的に伝える工夫をする必要があります。
相手に直観的に良いと思って貰えることが出来れば、賛同してくれる人が出てきて、協力者になってくれる可能性もありますし、そこまでいかなくても、計画に反対することなく、好意的な見方をしてくれるようになる可能性もあります。
まず、人の気持ちを動かしていく必要があります。
後者の方法は、出来れば図や資料をきちんと作成し、それを確認しながら、何度も念押しする形で詳細な所まできちんと説明し、実行されるようにしていく必要があります。実務工程の部分の説明は、丁寧すぎるほどで構いません。丁寧に説明できない時は、自分がその仕事内容を把握できてきない可能性が高いので、後々トラブルが発生する確率が高くなります。
もちろん説明する時に、相手に配慮した説明の仕方をすることは必要ですが、ここでは、あいまいな表現で説明するのではなく、明確に誤解のないように説明していくことに主眼を置いておく必要があります。
この2つの方法を駆使して人に説明が出来るようになると、仕事を上手く進めていくことが出来るようになります。