大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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文系のキャリアプラン(専門職編)

難易度の高い資格が必要な専門職は大学在学中に資格を取ることが基本

 

弁護士や公認会計士などの超高難度の資格を必要とする職種に就きたいと考える場合は、大学に在学中に取ることが基本となります。これは、資格が取れない場合の方向転換の可能性を残すためです。

 

これらの超高難度の資格は、大学卒業後も定職に就かずに数年間勉強を続けて資格取得を目指す場合もありえますが、出来る限りそのようなキャリアパスはお勧めできません。実家が弁護時事務所や会計事務所を経営していて、そこを継ぐためにというような話ならば、それも良いかもしれません。

 

しかしながら、そうではない場合には、一旦社会に出て何かしらの仕事について、自分の力で生きていけるようになった後に再度目指すというような方向性の方が、人生に幅が出てくるので、個人的にはよいと思います。

 

社会に出ないままで勉強だけの生活をずっと続けるのは、精神衛生上良くないと思いますし、若い時に積むことが出来る実務の下積み経験は、非常に重要なものだからです。

 

本当にその仕事に就きたいと思っている場合は、学生時代に突き詰めた勉強も可能となると思いますので、在学中の合格も可能になると思います。逆に、在学中に合格できなかった場合には、「自分は本気ではなかった。」と考えて、一旦、社会に出ていく方がよい判断の仕方のように、個人的には思います。

 

仕事というものは、実際に社会に出てみて自分で経験してみないと分からないことであり、単なる憧れかもしれないことを追うよりも、卒業のタイミングで一度断ち切ることも重要だと思います。

 

本当に、それに関わる仕事に就きたい場合は、企業や関係する事務所などで実務経験を積みながら、勉強する道を選ぶ方がよいと思います。働きながらでは出来ないと思うのでしたら、厳しいようですが、それは本気ではないということです。

 

日本の場合、社会の構造上、大学卒業時点で仕事のキャリアをスタートさせない生き方は、リスクが高すぎるので、仕事のキャリアはスタートさせるべきです。

 

キャリアをスタートさせた後の勉強との両立

 

キャリアをスタートさせた最初の数年間は、その仕事を中心にして、自分の人生の基盤を作れるように働くのが得策です。日本の会社の場合は、最初の1年間は、新人ということで色々なことを無条件で教えてくれる雰囲気の会社も多いので、仕事に邁進する姿勢を見せることで、色々なことを教えて貰うとよいと思います。本には書いていないことも沢山ありますので、その勉強と思うとよいでしょう。

 

その期間は、勉強に関しては、朝早起きして少し勉強する、あるいは、土日の中で一定時間確保してペースダウンしてやっていく程度になると思いますが、それでよいと思います。仕事がある程度できるようになると、自分の力で生きていける実感が持てますので、精神的な安定が得られます。

 

その安定して精神状態になってきた時に、再度、本気で目指すのであれば、目指すとよいでしょう。また、その時点で目指す気がなくなっていたら、それは、本気ではなかったので、その仕事に邁進していく方向性でよいでしょう。

 

働きながら目指すのであれば、必然的に、仕事と勉強ばかりの生活にならざるをえませんし、本気ならば、そのような生活でも何とも思わないはずです。私自身も、2年間程、仕事をしながら夜間・休日の時間を使って大学院で研究を行った経験があります。それは、もう体力的には2度と出来ない壮絶なものでしたが、明確な未来の目標に向かっていることもあり、精神的には充実感もあって今では良い思い出となっています。

 

本気であれば、この程度のことは、誰でもできるものです。若い時には、このよう経験をしていると自分の中の基準値が高くなるので、他の人が大変と思うことも大変と思わなくなります。人生を開くという意味では大きな財産になってくると思います。