大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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未知の領域へのチャレンジは仮説検証型がよい

未知の領域へのチャレンジは不安が常にある

 

未知の領域へのチャレンジの際には、ワクワクする気持ちが出てくる一方で、常に、不安な気持ちが誰にでもあると思います。不安な気持ちが出てくる時には、それを出来るだけなくすように、調査を沢山したり、他の人に相談したりして、リスクを出来るだけ減らして安心感を持った段階でチャレンジを始めるという思考・行動の習慣を持つ人も多いと思います。

 

もちろん、これはこれで有効な方法なので、これが通用する場合には、この方法が一番だと思います。自分以外の視点を自分の中に取り込み、明らかに失敗の種となりそうなものは、取り除いておくことは大切であると思います。

 

しかしながら、未知の領域のチャレンジですので、全て不安が取り除ける訳ではありません。それを求めると、いつまでたっても、最初の第一歩を踏み出すことが出来なくなってしまいます。特に、心配性の人の場合は、このような傾向が強すぎて、最初の第一歩がなかなか踏み出せません。

 

仮説・検証型の思考・行動を身につけると行動の幅が広がる

 

このような形で最初の第一歩が踏み出せない人は、是非、仮説検証型の思考・行動を身につけるとよいと思います。

 

仮説・検証型の思考・行動は、自分の中である物事に対する仮説を立てて、少し行動を起こしてみて、その結果を検証して、この方法で良いのかどうかを確認しながら、次の行動へ繋げていくというスタイルです。

 

最初からゴールへ向かって全力で取り組んでいくのではなく、小さなステップを踏みながら少しずつ歩幅を広げていって、最終的に全力で取り組んでいくというような、いわば、スモールスタートの方法です。

 

この仮説・検証型の方法は、難易度の高い方法と言われる場合もあるようですが、私の個人的な見解としては、仮説・検証の対象となる行動の幅を小さくして、細かいステップを何度も繰り返すような方法で行えば、むしろ、リスクを抑えた形で誰にでも取り組むことが出来る方法だと思っています。

 

このような仮説・検証型の方法が身につければ、リスクを過大評せずに、試行という形で素早く行動に移すことが出来るので、行動の幅を大分広くなると思います。

 

物事は、実際に行動に移してみるとスムーズに進んでいくことも多いので、不安にかられて悩んでいるような時間を、仮説に基づく試行と結果の検証にあてることで、机上だけでの予備調査よりも深堀した予備調査が出来るので、本格的なトライの成功確率も上がってくると考えられます。

 

もちろん、予備調査の結果、リスクが高すぎたり、効果が見込めないと判断できるような状況であれば、そこでストップすることが出来ますので、リスク回避の機会も設けられることになります。

 

このように考えていくと、最初から完璧な計画を作って行動するよりも、仮説・検証型の方法の方が沢山のメリットがあるので、このスタイルで進めることが当たりまえのようになってくると思います。

 

リスクを大きくとって短期間での成功を目指すよりも、リスクを減らして長期間での成功を目指す方法が時代に合っているかもしれない

 

今の時代は急激に社会環境が変わってしまうことがあるので、リスクを大きくとって、例えば、いきなり会社を辞めて独立したりするようなことは、リスクが高すぎるのかもしれません。

 

安定した生活の基盤があってこそ、冷静で視野の広い判断・行動が出来ると思いますので、複数の仕事をしながら時代の変化に対応しながら長期的に進めていく方が精神衛生上も良いと思います。

 

日本の場合、一つのことだけを行うことが美徳とされる風潮がありますが、複数のことを同時並行で進めることでスランプの少ない状態を作りだすことも出来ますので、性格的に向いている人は、特に、こちらの方法の方が良いと思います。

 

その際、歩幅を小さくした仮説検証型のチャレンジの仕方が一番良いような気がします。