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本当の期限の前に自分個人で設定した期限を設ける重要性

本当の期限の前に自分個人で設定した期限を設ける重要性

 

社会人になると、全ての仕事には期限が設けられます。仕事の最終的なアウトプット先が、組織内部の場合は、交渉により、延期することも可能ではありますが、お客様先の場合は、延期することが出来る可能性は、基本的にはないと考えなければなりません。もちろん、組織内部でも、期限を守るのは大前提です。

 

この考え方は、社会人としては当然のことであり、異論をとなえる人もいないでしょう。

 

しかしながら、「仕事のアウトプットの質」と「不測の事態の発生の可能性」を考慮しますと、本当の最終期限の前に自分個人の最終期限を設けて、そこで完了させるために最初から計画を立てて実行して行く必要があると思います。

 

仕事のアウトプットの質の観点で言えば、最終チェックを実施して、修正が必要な場合には修正する期間と考えることで、ワンランク上のアウトプットにすることも可能になってきます。

 

多くの場合、多数の仕事を同時並列で進行させていくので、個々の仕事の品質にバラつきが発生することもよくありますので、チェックは不可欠です。可能であれば、一度、全部忘れるくらいの期間をおいて、まっさらな気持ちで確認すると、不足点やミスがよく見えますので、小さな仕事の場合は1週間前くらいに自分個人の期限を設定し、大きな仕事の場合は、1カ月単位で前に自分個人の期限を設定すると良いでしょう。

 

一度、そのようなやり方をしてみると、自分で設定した期限の後に、修正点や改善点を発見することが非常に多いことに気が付くでしょう。

 

これは、ある意味可視化効果によるものだと思います。一度全部やり切った後に書類等の形で可視化しておき、一度完全に忘れてしまいます。その後、新しい書類を見る気持ちでチェックしていくので、間違っている点や不足している点に気づく可能性が高くなります。それらを修正・変更するだけで、一段高い成果に繋がります。これは、能力とは無関係に誰でも出来ることで、効果も非常に高いので、是非、取り入れて頂けるとよいと思います。

 

個人の期限を設定することで楽しみを見つけることが出来る

 

相手にアウトプットの成果を提供する本当の納期だけを設定する場合は、どうしても義務感が発生してしまうので、やらされ感が出てきて、重苦しさもつきまといます。

 

そのような時には、自分個人で自らの期限を独自に設定することで、「自分の仕事である」と明確に意識することが出来ます。小さなことのようですが、実は、これは非常に大きなことです。

 

仕事の場面でいやいや働いている人もいますが、義務感が強いやらされ仕事として取り組んでいるのだと思います。そのような時に、自分の期限を設定するだけで仕事に対する向き合い方を大きくかえることが出来ます。

 

人は少し考え方が変わるだけで大きく気持ちが変わるものです。個々の小さな仕事を自分の仕事として取組み、楽しむ要素を見出していける姿勢を持つことはとても大きなことです。

 

大きな仕事や重要な仕事でないとやる気が出来ないということをいう人もいると思いますが、私個人の考えとしては、小さな仕事を楽しんで出来ない人は、大きな仕事が来た特にはプレッシャーで委縮してしまい、楽しむことは出来ないと思います。

 

プレッシャーの中で楽しむメンタルを手に入れるには、どのような状況でも良い点を見出しながら楽しんでいくという姿勢を常日頃から習慣化している自分であることが必要だと思います。

 

スポーツにたとえるなら、「練習の中で出来ないことは、本番でも出来ない」ということです。

 

日々の習慣化で得た本物の力がプレッシャーのかかる中で発揮される

 

習慣化されたことは、何も考えなくでも条件反射的にとっさに出来ることです。何度も何度も試みて、何も考えずに出来るようになったことです。これが本物の力です。プレッシャーのかかる場面では、どうしても視野狭窄になってしまうと思いますので、そのような時には、冷静な判断が出来ないことも多々ありますので、その時に、日頃の考え方や姿勢がでてしまうのです。

 

したがいまして、プレッシャーのかからない場面で、どのように考えて行動しているかが、結局は大切になってくるのです。

 

この点が分かっていないと、日々の活動を疎かにして、本番に頑張ればよいという考えになってしまいますので、本番で力を発揮できずに終わってしまうのです。

 

例えば、プレゼンテーションの本番の時に、色々な質問をされることになると思いますが、その時に思いがけない質問も出ると思います。その時には、自分に余裕がありませんので、回答の内容もそうですが、回答の仕方・姿勢なども日々の活動の中で培われた対応を反射的に行うことになります。それが出来るかどうかは、日々の取り組み方によるのです。