大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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Zoomを使った就活支援の例(4年生の経験を3年生に伝える会の開催)

文系の大学の場合は学年間の交流が出来ない所も多い

 

私の所属先もそうですが、文系の大学の場合は学年間の交流が出来ない所も多いと思います。その理由としては、学生の皆さんが常駐することが出来る大きな研究室が存在していない所が多いということがあります。

 

理系の学部・大学の場合、継続的な研究が必要で実験や開発に必要な設備が必要になってくることが多いので、研究室にそれを設置して、学生の皆さんは、朝来ると、そこに来る感じになると思います。そして、そこから授業の方に適宜出席していくことになります。

 

したがいまして、広いスペースがある場合は、複数の世代の学生の皆さんがそこにいるという感じになりますので、自然と交流が生まれて、様々な情報やノウハウが下の世代に伝達される形になっていき、就職等に関しても、ノウハウが受け継がれていくことになると思います。

 

このような環境があることは非常に大きな効果をもたらします。文系の学部・大学の場合は、そのような広い研究室がある訳ではありませんので、学生の皆さんが常駐する訳ではありませんので、交流がしにくい状態になります。

 

私の現在の所属先でも、そのような状況です。

 

常駐する場所がないと交流の場所を決めてそこに集まってもらう形になるのでハードルが高い

 

常駐先がないと交流の場所を決めてそこに集まってもらう形になると思います。住む場所も違い、授業の受講時間帯も違いますので、集まる時間を調整するのも非常に大変な状況になってしまいますので、ハードルが非常に高くなります。その為に、なかなか実施することが出来ませんでした。

 

今回のコロナショックにより、ZoomのようなTV会議システムの利用方法を多くの人が知っている状況になると、遠隔会議の形での開催が容易になるので、それを利用した形での就職支援の活動が可能となりました。

 

今回実施したのは、4年生の内定者に対する就職活動の質疑応答をする会です。下級生のゼミ生からの質問を4年生が受けつけて、それに回答してもらう会です。はじめは、なかなか質問が出なかったので、私の方から4年生にいくつかの質問をする形で進めていきましたが、そのうち、徐々に質問が出てき初めて、1時間強の間、質問が続きました。

 

質問の内容は多岐に渡りましたが、一番大きかったので、年代の殆ど同じゼミの先輩にリアルな体験談を聞くことができて、未知のものである就活に対するハードルが下げられた所だと思います。同じゼミに入ることが出来るレベルの先輩の話を聞くことができて、就活に対するイメージが、「未知のもの」から「超えることが出来るもの」になったことが大きかったと思います。

 

このようなことは文字や文章でいくら説明してもなかなか伝わらないので、出来れば直接会って話を聞くのが良いですが、それが難しければ、今回のように遠隔で話を聞くことが出来るだけでも大分効果があがると思います。

 

遠隔の場合ですと、4年生に対応して頂くのも気軽に頼みやすく、受ける4年生の側もわざわざ大学まで足を運ばなくてもよいので、受けてもらいやすくなります。

 

今回のコロナショックによって、多くの人がTV会議システムの利用方法を知っている状況になったから簡単に開催できるようになったということであり、以前の状況だと逆にハードルが高くなり難しかったですが、今回の状況を逆手に取ってメリットが出せるようになったことですね!

 

どのような場面・環境でも、やり方を工夫すれば、効果の出せる方法はあるものであり、その点を見て生かしていくことが非常に重要なことだと思います。マイナス点を探せばいくらでも探すことはできるので気になって探していきがちですが、そのような思考・行動の形態ではなく、プラスの効果を出せる方法を常に探して実行していく生き方が非常に大切だと思います。

 

特に、未来ある学生の皆さんや若手世代の皆さんには、そのような思考・行動の形態を習慣化して行って頂いて、よりよい未来を作って頂きたいと思っています。