大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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やらないことを明確にすることも大切なことです

やる気があればあるほど実施事項が増える

 

何事もやる気があればある程、実施事項が沢山リストアップされてきて、どんどんと忙しい状況になってくると思います。活動内容の質が低下しない場合は、それでも問題がないかもしれませんが、人間ですのでやがて活動の質の低下が訪れます。

 

もちろん、生産性・効率を出来るだけあげて取り組んでいるとは思いますが、それでも限界は必ず来ます。期限がある場合には、限界を超えてでもやらなくてはならない時もありますが、いつもその状況だと目の前のことしか目に入らないので、長期視点を持つことができなくなり、投資的活動ができない状況になってきます。

 

そのため、その時点でやらない事を明確にして、時間を空けてやる必要があります。難しいのは、それが甘えに繋がる可能性がある点です。

 

そうならないためには、自分の限界を知ることも重要になってきます。物理的な活動時間の限界やその時点の能力的な限界を知っておく必要があります。就活や転職活動における自己分析のようなことですね。

 

自分の限界を見極める

 

物理的な活動時間の限界は、どれくらい働くと支障が出てくるのか、あるいは、活動の質が低下し始めるのかを、自分の中で自分自身を観察して見極めるようにしてください。個人差があるので、他の人のことは気にしなくても大丈夫です。

 

物理的な活動時間の限界は、実際にどれだけ活動し続けることが出来るか試してみるとよいと思います。私個人の限界としては、以前、丸三日間、合計72時間連続で働いた経験がありますが、あれ以上は、どうやっても難しいと思えましたので、それが限界と自分の中では考えています。

 

それも、かなり仕事が切羽詰まった状況でしたので可能だったことなので、普通の状態では出来ないと思います。しかしながら、限界を知っておくことは、物事を実行するかどうかを判断する際に必要な要素なので、知っておく必要があります。物理的限界の時間以上の時間を要する場合は、他の人にお願いするなどの方法が可能かどうか考える必要が出てきます。

 

能力的な限界は、ある活動をする際に、どのくらいで出来そうかという予測・見積りを自分の中で行う習慣をつけるとよいと思います。その時点の自分の能力を見極めることになるので、不足する能力も分かってくると思いますし、その不足する能力が必要な場合は、その能力開発の時間も見積りに入れる必要が出てきます。

 

このような作業を意識的に行うことで、自分のその時点の能力的な限界を知ることが出来るようになります。

 

能力的限界を知ることで必要な能力開発も明確になる

 

また、その時点の自分の能力をきちんと把握することは、その後の能力開発計画を立てる際にも役にたってきます。将来的な夢や目標などがある場合は、それを実現するために必要な能力もあるので、その能力が自分になければ、計画的に身につける必要があります。

 

現時点の能力と必要な能力のギャップが明確になれば、それ自体が目標設定になりますので、モティベーションアップに繋がりますし、いますぐにギャップを埋めるための能力開発に着手できます。何事も漠然としたままでは、何をしていいかも分からないですし、そのような状況では、結局何もしないままになってしまいます。

 

もちろん、場合によっては、能力開発の余裕もなく、仕事の本番に突入することもありますので、その時はその時で腹をくくってやっていくしかありません。ただ、ここでお伝えしたいのは、突発的なことがあまり起きていない安定した状況の時には、自律的に計画を立てて能力開発を行うことが出来るし、そのような能力開発を行っていくことが、結局、チャンスがめぐってくるきっかけになったりしますということです。

 

これまでの私の経験やビジネス系雑誌の様々な人のインタビュー記事を見ていても、自律的に物事を考えて取り組んでいくことが一番重要なことだと思いますので、能力的限界を知り、その壁を越えるように能力開発を常に継続的に生活の中で行っていくことがよいのではないかと思います。