自己ベストといってもスポーツの話ではありません
自己ベストという言葉は、スポーツの世界だと非常に分かりやすですね。スポーツの世界のアスリートは、日々のたゆまぬトレーニングを重ねて、ここぞという場面で、自己最高のパフォーマンスを出すことを狙っていきます。
大きな大会ですと、自己ベストを出さないと勝つことは難しいことが多いです。しかし、狙った場面で自己ベストは非常に難しいことです。自己ベストを狙うトレーニングを積み重ねた結果、自己ベストに近い結果を残し、上位に入っていく。そのような感じです。
そのような感じになりますので、自己ベストは、年に1回更新出来ればよい方で、トップアスリートの場合は、数年間更新できないこともよくおこります。
自己ベストとはそのようなものです。
しかし、本記事で取り扱う「自己ベスト」は、スポーツの世界の話ではなく、勉強や仕事の世界のお話です。
勉強や仕事でも自己ベストを狙っていく
勉強や仕事の場面では、スポーツの世界ほど明確な結果が出ないことの方が多いです。そのため、自己ベストと言われても判断が難しいですよね。そのため、結果ではなく、自分がその勉強や仕事にどうやって向き合い、どのような計画を立て実行したかというプロセスについて、自分がどれだけ頑張ってやり切ったかに関して、自己ベストかどうかという判断をしていくと良いと思います。
これでしたら判断は出来ますし、自分の行動についての評価が出来ますよね。もちろん、結果がよければ一番良いですが、様々な要因がからんできますので、自分以外の要因で結果に結びつかないこともよくあります。結果に比重を置きすぎると、間違った方向にいく可能性があります。自己ベストといっても、「努力の程度に関して自己ベストかどうか」という点について判断をするという意味です。
自己ベストを狙うのは週に1度や月に数回でも良い
このように話をしますと、常に自己ベストを目指さなければならないという話になりがちです。しかしながら、それだと疲れてしまい、嫌気がさしてきてしまいます。
仕事の場面では、1週間でリズムが決まってくる人も多いので、その流れの中で自己ベストを目指す日を決めておくとよいかもしれません。
例えば、月~金曜日までの週5日で働く場合は、月曜日は少し軽めで、火曜日・水曜日で質・量をあげていき、木曜日は、疲労感が出てくるので、負荷の低い雑用的な仕事を集中的に行う。そして、金曜日は、次の二日間が休みですので、最後の追込みとして、「自己ベストを狙う」という感じになるかもしれません。
職種や勤務体系など諸条件をもとに自分なりに工夫するとよいと思います。
自己ベストといっているのは、あくまで意識の問題で、1日8時間勤務と決めているのであれば、その時間内で、どれだけ質と量を追求できるかということです。
自己ベストを狙っていくには体調管理が最優先です。
自己ベストを狙うには、体調管理を最優先に考える必要があります。スポーツの世界では、試合前には練習量をかなり落として疲労を取り除いていく方法がとられることが多いですが、ベストパフォーマンスを狙う場合には、そのような方法が必要です。
同じように、バランスの取れた食事をして、質の良い睡眠をとって、翌朝起きた時には、疲労感のないフレッシュな状態を作りだすことが一番重要です。そうすることにより脳が冴えわたり、集中力の高い状態を作りだすことが出来るので、仕事のアプトプットの質が高くなるようになります。そして、その集中力の高い状態の時間も延ばすことが出来ます。
この状態を1日保つことが出来れば、相当な量の仕事を完結させることができます。
1週間ずっとこの状態を作り出すことが出来れば理想ですが、1週間に一回でも良いので、体調がベストになるように持っていって、その充実感を味わってもらえると良いと思います。
短期合宿効果のような感じで、自分の能力に自信が持てるようにもなります。計画的にきちんと物事を進めていくことが基本路線としては非常に重要なのですが、不足の事態もありうるので、そのような時には瞬発力のある仕事の仕方で短時間の間に膨大な仕事量をこなすことが必要になってくるときもありますので、意図的に自分の能力限界の処理能力を超えるような仕事の仕方をしてみることも良いと思います。自分に対する信頼感のようなものも生まれてきます。