AIによって無くなる仕事と新しく生まれる仕事
この点は、色々な所で情報を目にする機会があると思いますが、AIによってなくなると予測される仕事として、様々な仕事があげられます。
例えば、「電話によってセールスを行う仕事」や「パソコンを使ってデータの収集・加工・分析などを行う仕事(事務職の一部の仕事)」、「税務関係の申告書類の作成(明確なルールに基づく書類作成業務)」などがあげられます。
これらは、比較的ルーティン化しやすい業務で、守備範囲が限定出来る仕事であるといってよいでしょう。
AIは、現在の所、ある限定された範囲のAIが実用化され始めている段階で、いわゆる「ドラえもん」のような人型ロボットに搭載される汎用性の高いAIの実現は、まだまだ、当分の間、実現されるような状況ではありません。
例えば、会計士や税理士の業務の中で、前述した「税務関係の申告書類の作成」は、ごく一部の業務であり、それがAIに置き換わるということです。その際、その部分の仕事を専属で行っている人がいれば、その人は仕事を失う可能性が高いですが、それ以外の仕事を複数抱えているような人は、「税務関係の申告書類の作成」を担当するAIの運用業務が、税務関係の申告書類の作成」の代わりに入ってくるということでしょう。
つまり、比較的単純な仕事だけを専属で担当するような職種に就いているひとは、仕事を失う可能性が高く、事務総合職のような形で、守備範囲が広くルーティン化しにくい業務を担当している人は、AIの利用・活用のスキルが必須になってくる時代が、もう、すぐそこまで来ているということだと理解できます。
そのような時代に流れに抗っていても仕方がないので、AIを利用・活用するスキルを積極的に身に着けていく以外の選択肢はないと、文系職の人は考えた方がよいと思います。
人とAIの関わり方を知ることで、AIに関する不安を払拭する
AIに限らず、自分が知らない未知の事柄に関しては、人は不安感を持ちます。特に、日本人の場合は、そのような気質を持つ人が多いと思います。
AIの中身の勉強については、いずれ、このブログでも取りあつかっていきたいと思っていますが、ここでは、人とAIの関わり方について、ご紹介をしたいと思います。
「文系AI人材になる」(著者:野口竜司氏 出版:東洋経済)という書籍の中に、仕事の場における「人とAIの関わり」に関する5つのパターン(下記)が記載されています。
(パターン1) 人だけで仕事をする
(パターン2) 人ができる仕事をAIが効率化する
(パターン3) 人が不得意・出来ない仕事をAIがカバーする
(パターン4) AIが出来ないことを人がカバーする
(パターン5) 人の仕事をAIが完全に代行する
(パターン1)は、AIが出来ない仕事を、人が今と同じようにするということです。これは、人型ロボットが実現されていないので、という話です。人型ロボットが実現された場合は、このパターンに該当する仕事は、かなりの部分がAIを搭載した人型ロボットにとって代わられることになります。
(パターン5)については、限定された範囲のAIによってとって代わられてしまうということなので、現時点でなくなることがはっきりしているものと言えます。
(パターン2)から(パターン5)については、人とAIが協同して仕事をするパターンですので、この部分に該当する仕事を今後行っていくために必要なスキル・方法を考えて、実際に出来るようになっていくことが必要になってくると思います。
次回は、この人とAIが協同する3つのパターンについて考えてみたいと思います。