大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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新入社員もリーダー論の書籍を読むべき理由

新入社員は上司の意図が分からない

 

ごく普通に大学を卒業して会社に入り働き始めると、「何故、上司があのように言うのか分からない。」と思う場面が沢山でてきます。

 

例えば、非常によくありがちな話ではありますが、「××月××日の13:00からのお客さんとの会議に使う資料を取りまとめてコピーしておいて下さい。」と上司に言われた場合に、経験のある人の場合は、その段階で沢山の疑問が出てきます。

 

「お客さんの会社名は?参加人数は?前回の議事録はいるのか?カラーコピーの方が良いのか?会議室の予約はしてあるのか?・・・・など」です。

 

但し、最初の段階の新入社員だと、せいぜい、参加人数の確認をする程度かと思います。上司があえて細かく言わないのは、そこで、自分なりに考えて、動けるようになってほしいと思っているからです

 

新入社員だと、その上司の意図が分かりません。そして、「最初から言ってくれればいいのに!」と思ってしまうでしょう。そこで、上司にその理由を聞ける場合は良いのですが、とても聞ける雰囲気ではない場合は、盲目的に従って、不満やストレスをためることになると思います。

 

逆に、気の利いた、いわゆる出来る上司の下についた場合には、そのような状況が発生しないので、あまり不満が出てきませんが、それが当たり前に思うと非常に危険です。何故なら、自分が気づくきっかけがないので、上司の考えていることを考えようともしないからです。

 

このどちらの場合でも、上司の考えていることが分かるようになれば、大分状況が変わってきますので、いわゆる管理職向けのリーダー論のような書籍を読んでみると良いでしょう

 

実際に人に仕事をお願いして、沢山の仕事を完結させていく立場になると、その段階で上手く行かないことが沢山でてきて、リーダー論に関する書籍を手に取って読む人が多いとおもいますが、新入社員、あるいは、2~3年目くらいの時に、このような本を読んでおくとその先の仕事の進め方が大きく変わり、成果が出やすくなるのではないかと思います。

 

マイクロマネジメントは上司の心配の表れ?

 

例えば、「マイクロマネジメント」という用語がありますが、これは、上司が部下の仕事を一から十まで細かく管理することです。これを上司がやり出すと、部下は信用されていない感じがしてやる気をなくし、自分で考えなくなり、成果があがらなくなってきます。成長もしにくくなります。

 

したがいまして、「マイクロマネジメント」は、上司としてやっていけないことだと言われることが多いです。もちろん、超重要案件についてのみ、マイクロマネジメントを行うのは、失敗を回避するために必要な事である場合もあると思います。

 

そこで、リーダー論に関する書籍を読んで上司の考えていることが分かるようになると、上司が、今、何故マイクロマネジメントをあえて行っているのかを考えるようにもなってくると思います。

 

色々考えて、自分自身が上司に自発的に報告する習慣がなかったので、上司は心配をしているのだと気づくようになってきます。「上司も、エスパーではなく普通の人間なので、報告をしていないと不安になり、細かいチェックをするのも当然だな」と気づいて、文書を作成して定期的に短い報告をするようにした所、マイクロマネジメントがなくなったということです。

 

このようなケースですと、上司から報告を求めれば済むことではありますが、経験の浅い、管理職になりたての人の場合は、余裕がないので、このようなこともありがちだと思います。

 

他にも、上司の考えていることが分からず、悶々と悩んでしまうことも多いとおもいます。悩んでいるくらいなら、将来、自分が管理職になった場合の勉強も兼ねて、リーダー論に関連する書籍を何冊か読んでみて、管理職の人たちが考えていることを理解出来るように努めた方がよいのではないかと思います

 

自分と同じ様に考えて動いてくれる部下が一人いれば、上司は大助かりなので、いいことが沢山おこると思いますよ!

 

また、直接目の前にいる人の話だと、色々な感情がおこってくるので、素直に聞けないこともあります。しかしながら、書籍の場合、直接は知らない人の言うことなので、冷静に受け止めることが出来ますので、聞き入れやすいのが良い点です。