現在の就活の状況
本年度の４月中までは、昨年度よりも良い内定率ということでしたが、５月以降の状況は、以下の記事で分かります。６月１日時点の就職内定率は、56.9%で、前年比の-13.4%といことで、大分落ち込んだ状況になっています。
担当学生の皆さんからは、募集人数が減っている企業もあるという情報が寄せられており、苦戦している人も沢山いると思います。逆境に置かれた時にどうすれば良いのかを、以下の記事で書いております。
就活の結果により人生が決まる訳ではない
大学生の就活の場合、入社後の１０年間ぐらいは大分影響があります。ただ、一生がそれで決まってしまうかといいますと、そこまでの影響はないと思います。
就活に成功した場合、もし、入社後に自分の人生で成功したという意識で働いていってしまうと、それは、大きなマイナスの影響が出てくることになると思います。気の緩みから努力・積極的な活動をしないようになり、足を踏み外してしまいます。
それほど人生は甘くありません。
逆に、最初の就職が自分としては不満足でも、５～１０年くらい精一杯の努力をして、チャンスを掴みとっていくこともできます。そのような場合、２０代の頃に仕事に邁進する形になりますので、飛躍的な能力の向上が図られることになり、その高くなった能力を土台として３０代以降に大きなステップアップも可能となります。
大手企業に入って安心してしまい、能力開発が図られないまま、５～１０年過ぎてしまうと、その後、例えばリストラされてしまった場合などは、どうしようもなくなってしまいます。
また、最初に入社した会社が大手企業の場合、仮に転職する場合でも、１～２回ぐらいは、大手企業に入社したという実績が活きてくる場合があると思いますが、それ以降は、仕事の実績のウエイトが大きくなってきますので、頑張った人が報われる可能性もでてきます。
何か言いたいかといいますと、今、もし、就活で思うように結果が出ていない場合は、それが、将来にどのように影響してくるかは自分次第であり、今の苦境で学び取ったことが将来きっと活きてくると信じて活動していくことが大切だということです。
目の前の苦境は飛躍的な成長のチャンスであり、その先に道が開かれる。
個人的な経験も含みますが、ビジネス系の雑誌のインタビュー記事をみると、目の前で発生した苦境（トラブル・人間関係の問題など）の中に置かれると、非常に大変な状況になり、苦しい思いをすると思います。よく分かります。
その苦境を乗り越える時に、問題の原因を必死に探して、解決策を考えていきます。これが非常によいトレーニング効果をもたらします。ある一定期間であれば、そのような苦境があった方が、自分の能力開発が圧倒的に早く進みます。私の体験談も以下の記事に記載しています。
就活は、基本的には、どんなに長くても１年です。初期の頃につまずいても、その後、学ぶことを続ければ、後期の授業が始まる頃までには、大体の人が内定を持った状態になっていると思います。
半年間の社会人になるための集中トレーニングと考えれば、なんとか頑張ることが出来るのではないでしょうか。最初の２～３ヵ月は大変かと思いますが、人間、環境になれるものですので、その期間で一通りの経験をすれば、その後の期間は大分周りがよく見えるようになり、上手く物事をすすめることが出来るようになってきます。
人にもよると思いますが、３月頃から企業の選考プロセスが始まっていると思いますので、丁度、今ぐらいの時期までで一通りの経験ができた人も多いのではないかと思います。
ここまでの経験の中で、上手く行かなかったこと、あるいは、改善した方がよいと思ったことを、１度、一覧表のような形で書き出して可視化して、現在の課題を明確化し、それを克服することに主眼を置いて、今後の就活を頑張って頂けるとよいと思います。
まだまだ、この時期に諦める必要は全くないので、リフレッシュして休息もきちんと取りながら、新たな気持ちで再チャレンジしていきましょう！
「人生、為せば成る」です。
