仕事で質の高いアウトプットを出すには、スピードが大事です
仕事の場面では、スピードは非常に重要な要素です。スピードにも色々とありますが、「その仕事に出来るだけ早い時期に着手する」という意味のスピードや「その仕事を具体的に進める個々のプロセスを早く処理する」という意味のスピード、それから、「仕事に関わる判断を早くする」という意味のスピードなど、様々なスピードがある。
これらのスピードが重要であるというのは、取り戻すことが出来なくて、かつ、誰にでも同じだけ配分される「時間」に直結する要素だからです。これらのスピードを出来るだけ早くすることで、仕事のアウトプットの質が高まり、そのアウトプットを受け取る相手の信頼を得られるようになってきます。
仕事のスピードが遅いということは、本質的な点を見抜く目を持っていないことが多いので、判断するスピードや仕事に着手するスピードが遅くなり、納期ぎりぎりになって、仕事に着手するという結果になりがちです。
また、仕事の着手スピードが速いと、間違いに気づいてやり直したり、修正したりする時間が沢山残っているので、最終的な仕事のアウトプットの質が高くなることが多いのです。
また、複数のアイデアやプランを試す時間があるので、その中で最適なアイデアやプランを選んだり、それ以外の新しいアイデアやプランが生まれたりする可能性もあります。
人の信頼というのは、結局の所、相手と約束したことを守り、かつ、その相手の期待を良い意味で裏切って、期待値を超える時に生まれることだと思いますので、スピードを高めておくことで、そうなる確率が高くなるのです。
もちろん、相手とコミュニケーションを上手に取ったりして、良好な関係を保つことは、プラスアルファの意味として重要ですが、それは、あくまで補足的な価値です。
日本の社会の場合は、そういった良好なコミュニケーションを、万一の不測の事態が発生した時のリスクヘッジと考えているという意味合いが強いのではないかと思います。どうしても思ったような高い質のアウトプットが出せないなど場合に、良好な関係の状態が築けていることで、許してもらうという意味のリスクヘッジです。
大分昔の時代には、そのような考え方も通用する場面が多かったのだと思いますが、近年では、その考え方が通じる場面が、段々と少なくなっているように思います。
短時間で仕事を行う場合には本質的に重要なことを早く見抜くことが重要です
仕事で質の高いアウトプットを出すにはスピードが重要であると説明しましたが、短時間で仕事をしなければならない場面も、避けられない事実です。
そのような時も、仕事の本質を見抜いて、上記で説明した3つのスピードを高めて仕事をしていく必要があるのは、変わりがありません。
本質を見抜く目がどのように養われるのか、私も良く分かりませんが、私個人の意見としては、当事者域意識を持って仕事をしていればいるほど、その目が養われるのでだと思います。
そして、そのような姿勢を持ち続けていれば、どんな人でも、本質が段々と見えるようになってきて、仕事のアウトプットの質が高くなります。
仕事とプライベートを分けることが、若い年代の人たちの間では主流になっていると思いますが、仕事で得た能力は、プライベートで問題解決が必要になる場面、あるいは、新しいアイデアを考える場面で活かされます。あまりにきっちり分けすぎると、自分の能力を開発する機会を失うこともあると思いますので、個人的には、そう明確に分けなくてもよいのではないかと思います。
充実した楽しい仕事をしていても、疲労することにはかわりないので、プライベートでは仕事を忘れたいという気持ちも分かりますが、人生が何時まで続くか誰にも分かりませんので、細かいことにとらわれず、いつもベストを尽くす姿勢を持ち続けたいですね!