大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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リモート社会での仕事について

リモート環境を体験した時の感想

 

色々な所でリモート環境を体験した記事を見かけるが、私自信もやはり、リモート環境を体験して色々なことを感じました。

 

まず、良かったこと、つまり、メリットですが、以下のような点があげられます。

 

・移動せずに済むので、精神的・肉体的なストレスが大分減る。

・大人数でも話している人の画面が自動表示されるので、大きな部屋でコミュニケーションをとる場合よりも、コミュニケーションがとりやすい。(特に、会議など・・)

・場所が限定されないので、インターネットがつながる環境であれば、仕事の場所を選ばない。

・裁量労働制のような、働く時間が関係なくなる勤務形態の場合は、いつでも思い立った時に仕事をしたくなるので、その働き方に適した環境を作るのに役立つ。

 (例:旅行先で、少し、打合せをするのも簡単にできる。)

・移動時間を削減することが出来るので、その分、他の仕事をすることが出来る。

・気軽に打合せすることができる環境になるので、長時間の打合せが減る。(移動して打合せする形態だと、打合せ回数が減るので、一回の打合せで多くの事柄を処理しなければならないので、長時間になる傾向がある。)

・もちろん、ウイルス感染のリスクがなくなる。

 

実際に、リモート環境で色々と行ってみると、思ったよりも多くのメリットを実感できたので、よかったと思います。

 

次に、懸念される点については、以下のような点があげられます。

 

・自由な環境に放り込まれる形となるため、主体的な仕事の進め方をして来なかった人にとっては、成果を上げづらくなり、マイナスの効果が出てくる可能性がある。

 (例:上司がそばにいて、頻繁に指示が出る環境ではなくなる。)

・時間制の仕事をしている場合には、1人で長時間働く必要が出てくるため、気分転換をすることもままならずに気が滅入ってしまい、生産性が低くなってしまう可能性がある。

 (例:仕事の間の同僚との雑談なども無くなってしまう。)

・新人のような経験の浅い人にとっては、先輩の仕事ぶりを見て学ぶ機会が少なくなるので、成長の機会を逃してしまう可能性もある。

 

リモート社会での仕事で重要だと思われる点

 

リモート社会での仕事で、一番重要であると思われる点は、主体的に自ら仕事を進めていく姿勢です。これは、リモート環境でなくとも、今までの仕事の形態でも重視されている点ではありますが、それが、顕著になってくるということです。

 

私は、キャリアのスタートは、システムエンジニアの職に就きましたが、その時は、会社に出勤して、いわゆるシマ(向かい合わさった机を複数並べた机のかたまり)に座って、グループで勤務する形態でした。

 

新人の時には、そのような形で仕事をすることで、周囲の人がどのように仕事をしているのかがある程度分かるので、それ自体が長期的にみると良い勉強でした。

 

そのような形での勤務形態を、10年くらい経験ました。

 

その後は、以前の記事に書いた通り、大学の教員になったので、基本的には、個室での勤務となりますので、職場に居ながらも、ある意味、リモート的な要素が沢山ある仕事の働き方となりました。

 

そのような働き方になって、最初の事は、なかなか慣れませんでしたが、慣れてみると、仕事の集中することが出来るので、個人で完結する仕事については、非常に成果があがるようになりました。

 

逆に、他の人と打ち合わせをしなければ進まない仕事、つまり、調整が必要な仕事については、進めるのに苦労する点がありました。同じシマで一緒に働いている環境では、分からない点が出てみると、比較的、気軽に聞きやすいですが、同じ場所で働いていないと、電話をかける、あるいは、相手の所に出向いて仕事をする必要がでてくるので、心理的な障壁が少し出てきます。

 

その為、人に聞くよりも、自分で調べるという形になりやすく、仕事の進むスピードが遅くなってしまう場合も出てきます。

 

しかしながら、それも、個人の能力向上という意味では、メリットであるともいえますので、長期的にみると良い点も出てきます。

 

このように考えて見ると、リモート環境であるがゆえに、仕事の進め方によっては、個人の生産性が上がる場合も十分にあるのです。

 

何事もそうですが、コインの表と裏のように、良い点とそうでない点がありますので、良い点を見ながら、チャレンジしていく必要がありますね!