大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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就活は将来の仕事を得るための営業活動です

就活では失敗を恐れない思考方法や行動様式を身に着ける必要がある

 

新卒時の就活生の就職指導をしている時に、「就活」を自分が評価される場ではなく、「将来の仕事を得るための営業活動、つまり、仕事と考えてみてはどうでしょうか?」と、就活に迷いや不安を抱えている人に、お話をすることがあります。

 

「就活」を自分が評価される場と考えると守りの意識が働き、「失敗できない」と考え始めて、「失敗しない方法を探す」という思考になっていきます。これは、非常に精神的につらい思考方法です。いわゆる、減点方式の考え方です。

 

この思考方法だと、チェレンジしていくという思考方法にはなりにくいので、自分の良さ、つまり、長所を相手に見てもらうことが難しくなります。

 

世の中に出て仕事を始めると分かるのですが、すべての要素が完璧でなくても、全く問題はありません。自分の得意なことを活かして、勤めている会社に貢献することが出来れば、基本的には、問題ありません。長所を生かす方法を、まずは、考えた方が良いです。

 

今の世の中は、会社側も段々とそのような考え方になってきているので、基本的には、その点を見極めようとしているはずだと思います。その上で、あとは、コミュニケーション能力や協調性などの組織で働く場面で必要な基本的な能力を見ているのだと思います。

 

したがって、ますは、自分の長所を相手にわかって貰う必要があり、そのために、「失敗を恐れない思考方法」を身に着けることが必要になってくると思います。

 

就活は将来の仕事を得るための営業活動である

 

「失敗を恐れない思考方法」を身に着けるといっても、それが出来れば誰でも、すぐにそうしますよね。それが出来れば苦労はないということだと思います。

 

それが出来ない原因の一つとして、就職活動では、自分の価値が評価されるという考え方からどうしても抜けらないために、面接において自分の長所や考え方を明確に説明することで、それに対する反論がされてしまう、あるいは、深堀された時に答えられるかどうか分からずに失敗してしまうかもしれないという恐れを心の中に持っているということがあるのではないでしょうか。

 

しかしながら、ここで一つ考えて頂きたいのは、採用の人数枠があるので、減点方式の考え方で面接を受けていると、なかなかその枠の中に入ることがままならないという場合もあるということです。ここが難しい点です。

 

私は、営業経験はありませんが、大学の教員の採用試験は沢山受けました。大学教員の採用では、分野にもありますが、1人の募集に対して、100人以上の応募があるということも良くあります。

 

この場合、可能な限り自分のアピールできる点を探し、まずは、書類審査に通過することを目指します。その後、面接や、場合によっては、模擬授業などがあるのですが、それも基本的には同じです。

 

高倍率の選考を通過する場合は、控えめな考え方では、到底通過できないです。もっと言いますと、ある種、捨て身でぶつかってみる意識も必要です。

 

仕事の場面における営業活動でも、この点は、おそらく同じだと思います。営業活動が成功する確率は、恐らくそれ程高い確率ではないと思います。それくらい、世の中の競争は激しいと思います。

 

新卒の就活や転職活動においても、それは同じことで、1人の募集に対して結構な人数の応募があると思いますので、自分の長所や考え方を明確に示すことに対する恐れを置いておいて、明確にアピールする必要があります。

 

したがいまして、仕事の営業活動と同じように、自分の将来の仕事、つまり、生活の糧を得るための仕事そのものという認識を持って頂き、出来る限りのチャレンジをして、結果を待つという姿勢が重要だと思います。「人事尽くして天命を待つ」です。

 

そういった姿勢が自然と出来るようになって、採用試験の準備に万全を尽くし、やりきるという覚悟を持って採用試験に臨むことが出来れば、おのずと道は開かれると思います。

 

最後の最後は精神論になってしまいますが、土壇場でものをいうのは、集中力と気合いです。(笑)古いかもしれませんが、これも非常に重要なことです!