大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

就活ではトヨタ系企業をはじめとする一流企業への就職、転職ではサードドアを開けて新しいキャリアを開くことを目指して頂くサイトです。

有言実行 or 不言実行 どちらが良いのか?

有言実行と不言実行の意味

 

「有言実行」は、文字通り、目標や実現した事柄を宣言して、実行していくことですね。こちらは、その宣言通りの結果が出れば、非常に格好いいですよね。(笑)

 

一方、「不言実行」は、目標や実現した事柄を宣言しないで、黙って黙々と実行していくことですね。こちらは、かなり昔の時代には、こちらの方が格好いいと思われたかもしれませんね。(笑)

 

「格好いい」とか「恰好よくない」と言っているのは、個人的には、どちらでも別にいいと思っているからです。(笑)

 

「有言実行」の場合は、他の人の前で宣言してしまうので、引っ込みがつかなくなり、それが自分に対する強制力となるので頑張れることもあると思います。この考え方・行動様式が適していて、この方が頑張れる人は、「有言実行」でよいでしょう。

 

「不言実行」の場合は、逆に、他の人の前で宣言してしまうことで、その状況がストレスとなり、頑張れない人の場合は、「不言実行」でよいでしょう。

 

このような話は、色んな所で一般的に言われていますよね。

 

「有言実行」と「不言実行」は、選択するようなものには思えない

 

ところが、よくよく考えて見ると、外から見ると「有言実行」に見える場合でも、その前に「不言実行」の段階があり、その時に、誰にも言わずに、事前調査をしたり、あるいは、自分の考えを整理したりしている場合があるのではないでしょうか。

 

「有言実行」の本人にとっては、必ずしも、「有言実行」ではなく、「不言実行」の状態で試行錯誤した結果、ある程度の確信をもって、他の人の前で宣言するというような感じになるのではないでしょうか。

 

つまり、本人にとっては、「有言実行」ではないのです。むしろ、「不言実行」の方が、しっくりとくる表現でしょう。

 

つまり、個人で出来ることは、わざわざ、「有言実行」のスタイルをとらずに、「不言実行」で進めてしまえばいいのです。(笑)

 

では、どのような時に「有言実行」が必要になってくるかと言うと、自分の能力、あるいは、一馬力の労力だけでは実現できないことを実行する場合で、他の人の協力を得なければならない時は、必然的に「有言実行」となるのでしょう。

 

その代表的な場合が、会社を興す「起業」時です。最初から成功を確信している人がどのくらいいるのか分かりませんが、色々な書籍やTVで、会社の創業者の方のインタビューを見ていると、その確信があった人は、あまり多くはなさそうです。

 

「とにかく色々な試行錯誤を繰り返して、成功の糸口を掴んで、現在の自分がある。」というニュアンスの受け答えをする場合が多いように思います。

 

起業する場合は、実績のない状態でビジョンを語って事業計画を立て、お金を銀行から借りたり、社員を採用したりする必要があるので、「有言実行」にならざるをえないです。自身がないからと言って、黙っていても、誰も協力はしてくれません。

 

自信があるように振る舞い、「有言実行」のスタイルで進めざるをえなくなってくるのだと思います。

 

このように、論理的に考えると、「有言実行」or 「不言実行」を選択する場面はあまりなく、自然とどちらかに落ち着く様に思います。

 

したがいまして、結局は、他の人からどのように思われるか心配なので、「有言実行」or 「不言実行」のどちらが良いのかという疑問がでてくるのだと思えてきます。

 

しかしながら、他の人は、「有言実行」、もしくは、「不言実行」であることを、それ程気にしていませんので、他の人からの評価の点でも、実は、あまり関係なさそうですね。(笑)

 

このように、論理 (ロジック) で考えていくと、悩むだけ無駄なように思えてきます。

 

中途半端な所で考えることをやめてしまうから行動できなくなってしまうので、それであれば、全く何も考えずに行動し始めて、上手く行かない状況になったら、そこで初めて考え始めるというやり方も、あながち、悪い方法だとも言えない気がしてきます。

 

このような話は、個別具体的なケースで、個々に具体的に判断していくことなので、一般論的に考えたり、話したりすることが難しいですが、「人生の持ち時間は有言なので、悩む時間がもったいないので、すぐ始めてみましょう。」という結論になってきます。

 

このテーマは、色々な場面で出てくるので、出来る限り整理して考えてみました。

 

皆さんは、どのように考えるのでしょうか?(笑)