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現場で働くシステムエンジニアの仕事

文系でもできるシステムエンジニアの仕事はどんな仕事?

 

このブログで、「システムエンジニアは文系の人でも出来る仕事である」何度もお伝えしていますが、その実態は、実際に体験してみないと良く分からないと思います。

 

簡単に説明すると、企業の担当者の方から「企業が抱える問題点や要望」を引き出して、それを解決・改善するための情報システムを提案し、受注することが出来れば、情報システムの設計、開発、もしくは、外部企業への開発委託、開発後の情報システムのテスト(開発を外部企業への委託する場合は、納品された情報システムの納品検証)を実施し、お客様への情報システム納入、お役様への情報システムのマニュアル作成・操作説明、トラブル対応・保守などを実施します。

 

このように説明すると、イメージとはだいぶ違った印象になると思います。経験したことがない人にとっては、「システムエンジニア=プログラマー」のイメージで、プログラム開発を行うことが、システムエンジニアの仕事の大部分だと思われることが多いと思います。

 

しかしながら、先程お話したように、システムエンジニアの仕事は、非常に多岐にわたるものです。企業の担当者の方とのコミュニケーションを上手に行う能力や、情報システムの設計を行うための客観的・論理的思考能力、お客様に上手に説明を行う能力など、多面的な能力が必要になってきます。言ってみれば、「IT業界の総合職」です。

 

これらの能力は、システムエンジニア以外の仕事でも広く必要とされる能力なので、仕事の基礎能力を身に着けるのに、非常に良い仕事だと思います。何もないところから、情報システムを作りだす経験は、長期のキャリアプランを考えると、非常に良いトレーニングとなります。

 

システムエンジニアの仕事で一番難しいことは何か?

 

システムエンジニアの仕事で一番難しいことは、お客様の要望を引き出して、開発する情報システムに反映させることです。この部分が上手くいかないと、開発した情報システムが、お客様にとって役に立たないものになってしまう可能性があります。

 

要望の種類としては、「具体化されている顕在化された要望」と「具体化されておらずに担当者の方も気が付いていない要望」の2種類があります。

 

具体化されている顕在化された要望は、ある一定のコミュニケーション能力があれば、引き出すことができます。

 

例えば、売上分析の情報システムを開発する場合に、どのような観点で売り上げ分析を行いたいのかを詳細に質問していくことで、引き出すことができます。1日単位、1週間単位、1ヵ月単位、半年単位、1年単位、5年単位、10年単位と、どの範囲まで分析したいのかを確認したりすることで、細かく確認していきます。

 

「具体化されておらずに担当者の方も気が付いていない要望」は、コミュニケーション能力だけの問題ではなく、お客様の企業の潜在的な課題を見つけて、それを解決することにつながる大きなものです。

 

そこに文系の人が活躍できるポイントがある

 

理系の人の場合、ある目的を達成するための技術などを調査し、その技術を使って問題を解決するようなことは、比較的得意なように思います。しかしながら、先程説明したようなお客様の要望を引き出する点については、コミュニケーション能力などの点において、苦手な人も結構な割合でいます。

 

まさに、その部分が、文系の人が活躍できるポイントなのです。文系の人で、ある程度の情報に対する適正がある人は、それ程多くの数の人がいる訳ではありませんが、私の社会経験・学生の指導経験の中でも、確実に一定数の人がいます。

 

いわゆる文理両刀の人ですが、そういった人が活躍できる仕事がシステムエンジニアの仕事なのです。

 

そのような人を発掘して活躍できるようにしていくことは、私の天職としての役割の1つであると思っています。