大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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コロナに負けずに内々定第3号(IT系企業)

コロナに負けずに順調な滑り出し

 今回で、3人目の内々定です。長期間存続する某銀行系の老舗IT企業の内定を得て、これから大手一般企業系のIT企業へチャレンジしていく状況ですが、順調に就活が進んでいます。

 

私のゼミは、大手企業一般職狙いという人が多く、内々定が出始める時期が、比較的遅いのですが、今年は、現時点で3人目ということで、かなり順調な滑り出しです。

 

私のゼミの人は、「コミュニケーション能力」と「ITの利活用スキル」 を兼ね備えたタイプの人が多く、それが功を奏しているのかもしれないと少し感じています。

 

文系の人は、コミュニケーション能力が高い人が多く、理系の人は、技術的な事柄を掘り下げる能力が高い人が多いです。文系・理系の両方の要素を、ある一定の水準で併せ持っている人というのは、実は、それ程多くいる訳ではないと思います。

 

自分自身の社会経験や学生指導の経験から、そのように感じています。

 

ある明確な特徴を持った人 (例:営業力が極めて高い人、エンジニアとしての技術スキルが高い人など) は、ある意味、「売り(セールスポイント)」を持っているので、就職や転職もしやすいと思います。

 

その一方で、特に、日本企業の場合は、長期間の雇用を念頭においているので、コミュニケーション能力」と「ITの利活用スキル」 を兼ね備えたタイプの人は、どんな仕事でも器用にこなすことが出来る汎用性が高い人材と思われやすく、1人でいくつもの役割をこなせる可能性もあります。

 

不況期には、好況期のように沢山の人材を採用することが難しい為、このような投資効率の高い人をある一定数を確保したいということも、もしかしたら、企業側の事情としてあるのではないでしょうか。

 

営業能力だけがある一定水準の人や平均的な技術スキルだけのエンジニアよりは、汎用性の高い文理両刀の人材の方が魅力的に企業には映る可能性があります。

 

来年度の就活指導の戦略

 今年度は、非常時であり、戦略と言える程のものを確立は出来ていません。状況を見ながら、思ったことを素早く実行していくしかありません。

 

コロナショックが起こる前までは、これまでの年度と同じように、「事務職などの文系職種に絞る人」と「事務職とIT系職種を併願する人」という形の2つの方向性で就職指導を行っていましたが、来年度以降は、全員、「事務職とIT系職種の併願」という形にシフトしていくことも考えています。

 

IT系職種とはいっても、システムエンジニアやプログラマーなどの専門職以外の職種もあるので、従来の場合では、IT系を意識していなかったタイプの人たちに、その方向性を明確に提示することも想定の中に入れています

 

新卒の就活において、どのような企業がどの程度の人数の募集を行うかは、蓋をあけてみないと分かりませんが、あらかじめIT系の企業・職種を意識してもらっておくことで、募集状況が回復しない時に慌てないように備えておくことが重要だと考えています。

 

何度も繰り替え増しますが、就活はギャンブルではないので、どのような展開になっても対応できるように備えておくことが重要です。