大学教員が書いた就活・転職活動のお守り

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20%のチャレンジが最高に人生につながる

 

チャレンジは、しんどいのか、しんどくないのか?

 今回は、「チャレンジ」について考えたいと思います。

新卒学生の人も、社会人として活躍されている人も、ご両親や兄弟、会社の上司、友人などから、「頑張ってチャレンジしなよ!」という趣旨の言葉をかけられた経験があると思います。そんな時、「しんどいな!嫌だな!」という感情が少し出てくると思います。

 

 私も以前は、そうでした。

 

何故、その時に、そのように思っていたのかを、少し振り返って考えて見たところ、自分の頭の中が、「チャレンジする!頑張る!」or 「チャレンジしない!頑張らない!」という二者択一の考え方になっていたからだと気が付きました。

 自分の考え方がそのようになっていたので、「今現在、全力で頑張っているのに、この2倍も3倍も頑張れというのか?無理に決まっている!」と反射的に拒否していたように思います。

 頑張れという言葉のイメージの中に、「ものすごく」とか「限界まで」、あるいは、「今の限界を超えて」などのように、度合いとしてかなりの量を頑張る必要があるというニュアンスが込められていると多くの人の意識に刷り込まれているのではないかと感じています。

 そうでなければ、「1日、あと30分ずつだけ頑張れ!」or「あと、1ヵ月の中の土曜日2日分だけ頑張れ!」という形で、量や度合いを明示する形で声掛けをすればよいと思います。

 特に、毎日、ぎりぎりまで頑張っている人にとっては、そのようなニュアンスを含む「頑張ってチャレンジしなよ!」という言葉は、反発心を呼び起こすようになってしまうのだと思います。

 

20%のチャレンジの意味

 そこで、「チャレンジ」という言葉を聞いた時に、「20%の」という言葉が前についているものだと、自分の中で意識付けをしておくと良いと思います。「20%」程度なら、何とかなると思える範囲だからです。「20%のチャレンジ」です。(笑)

 この「20%」という度合いは、どの程度のものかと数字で考えてみますと、1日に仕事で8時間働く人の場合、8時間の20%は、8時間×0.2=1.6時間 となります。この1.6時間を、仮に、毎日の働く時間の8時間に加えて頑張る分だとしますと、合計9.6時間となります。毎日、9.6時間頑張ることは、何とか継続して頑張れる範疇ではあると思います。

 更に、一歩進めて、毎日8時間でこなしている仕事を効率化して、6.4時間で終わらせて、残りの1.6時間を、例えば、現在の仕事の一環として考えられる「新しい企画の立案」や「新しい技術の調査」などをしてみたりするという、自分の未来への時間の投資になる仕事をすることが出来れば、同じ8時間でも、質的に全く意味の違う8時間になると思います。

 

職種の分類として、総合職と一般職に分ける分類の仕方がありますが、総合職としての評価に深く関係してくるのは、まさに、そのような仕事なのです。

 

仕事の効率化の話は、色々な書籍も出ていますし、私自身も色々と工夫しているので、このブログの中で、随時、ご紹介していきたいと思います。ただ、8時間でしている仕事を、6.4時間で終わらせることは、これまでに仕事の効率化を意識的に図ってこなかった人の場合は、割と簡単に出来るということだけは、お伝えしておきたいと思います。

 余裕のある人は、もう一歩進めて、更に、1.6時間分、余分に、自宅で、直接仕事に関係しなくても、興味を持った分野の勉強などをしてみると、もともと8時間でこなしていた仕事の他に、1.6×2=3.2時間分の自分の成長に繋がる仕事や勉強をすることが出来ますね!

 

このように数値で考えて見ると、自分でも出来ると思えるのではないでしょうか。

 

このような頑張り方をすると、1カ月の仕事日が20日として、1年で、240日と考えると、3.6時間×240=864時間 となり、この時間分だけ、自分を成長させることが出来ることになります。更に、846時間÷8時間=108日 となり、1日8時間仕事をしている人にとっては、仕事日に換算すると、1年間で、108日分の成長を余分にしていることになります。ものすごい話だと思いませんか?しかも、土曜日・日曜日は、自由に出来ます。

 

自主的な仕事や勉強は、人生を楽しくする

 もう一つ、別の視点でお話をしますと、先程の6.4時間は、会社から与えられた仕事なので、基本的には、「やらされ仕事」です。何の工夫もしなければ、この6.4時間を8時間で終わらせて、それ以外の仕事はしないので、全部がやらされ仕事になります。

(もちろん、この「やらされ仕事」を、嫌な仕事にしない方法・考え方もありますが、それは、また、別の機会に説明したいと思います。)

 しかしながら、自分で作った1.6時間の仕事や、自分で決めた自宅での1.6時間の勉強は、自分で創意工夫して自由に進めていける仕事なので、基本的には楽しいです。このような仕事や勉強の時間を持てる生活をしてみると、「充実した毎日を生きている!」という気持ちになるので、どんどん仕事を進めたくなってきます。(笑)

 このような感じになってくると、次に何を考えるかというと、6.4時間で行っていた仕事を更に効率化する方法を考えて、自分で作る仕事の時間を更に生み出すようになります。そうなってくると、仕事が楽しくて仕方がなくなり、人生が楽しくなってきます。

 もちろん、現実の世界は、このように単純な話でないことも承知しておりますが、長期的な仕事に対する考え方・方針として、これまでに説明したようなことを知っていて実践しようとしているのと、そうでないのとでは、結果が天と地ほど変わってきます。最高の人生につながっていくと思います。

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